状況説明開始
何とか、ギルを引き離し
天使様の土下座も辞めさせることができた。
何とここまで体感で30分以上かかったきがする。
まぁ、真っ白な空間で時計なんてあるわけもないので目安でしかないが
どうもここはこの天使様の領域であり、
時間経過もない空間だそうだ。
なおかつ、この天使様翼が6枚なのである。
そう、6枚………
何と最上級天使だそうである。
この方より上は、神様しかいないそうである。
意味が分からない。
いや、ほんと死んだと思ったら目の前に旦那様と最上級天使様
理解しろって方が難しいのでは??
「あのですね、先に起きていらしたギル様の方にはすでに説明させていただいたのですがリザ様にも説明 いたします。」
まず、やはり私たち夫婦はあの時死んでしまっていること。
別世界の女神が意図的に運命をもてあそんだからということ。
しかも理由がこの世界の神様の振られた腹いせ。
本来の私たち夫婦の運命はお互いを信頼し愛し大切にしなおかつ周りの人たちと幸せに暮らしていく。
というかなり幸せに生き人生だったそう。
まぁ、神様なんで未来視もなんでもありだそう。その未来をたまたま振られたばかりの女神の目に止まってしまったこと。
そして、私たちの運命は生まれた時からすべての幸運を奪われ不幸しか訪れない運命変えられてしまった。
しかも別世界の女神の方が能力が高かったせいでこの世界の神様がそれに気づけずけなかったそう。
ただ、最後の祈りは届いたそう。
ギルも私にたいして同時に同じことを祈っていたらし
”二人の死の間際の最後の人生をかけた祈りは、最後の最後に神に届いたのだ。”
ただ、自分のためでなく互いのために祈りをささげた夫婦に感動しせめて来世でも出会えるようにしたいと考えたそう。
そこで、二人の運命がおかしいことになっていることに気づき、慌てて天使様に確認を取らせたそう。
結果、別世界の女神のせいだとわかり
しかも自分の責任もあると知らされ絶叫したそう。
この時、世界が揺れたそうである。
そして冒頭の天使様の全力の土下座の謝罪である。
納得である。
ここでなぜ神様が出てこないかというと、どうも神様と会うと私たちの魂が消滅してしまう可能性があり神様も自分で謝罪に来ようとしたのを天使様たち総出で全力でとめたそうだ。
しかも、ここが重要!!
酷い振り方でもしたのかと神様に対して思ったのだが、
なんと付き合ってなどなく一方的に付きまとわれただけだそう。
振った言葉も、君とは付き合えないっと伝えただけだそう。
それをきいて全面的に神様を責めることができなくなってしまった。
しかし、私があの地獄のような世界を生きて”少しでも愛されたい”っと頑張っていたことはすべて意味のないことだったのか………。
どうして、私なのか、神様を責めたい気持ちがわきあがる………
女神が悪いとわかっているのに
この怒りを悲しみをどおすればいいかわからない。
ぎゅ!
ふと、手に暖かい感触した
ギルが手を握ってくれたのである。
「手をけがしちゃうよ。」
あ、そうだ
私だけではないギルの人生もめちゃくちゃにされていたのだ。
それでも、私の心配をしてくれるギルに心が癒されていく。
「ギルはどうして怒らないの?」
「確かに不幸ばかりの人生だったけど、ただ一つ君に会えたから。」
そうだ、そうなのだ、私達はその中でも出会えたのだ。
確かに二人で必死に生きた周りの幸せを願い自分たちの幸せも訪れると信じて………
「ただ、リザの人生を不幸にしたことは例え神様であっても許さない。」
私と出会う前に感情があまり動かなくなってしまったギルが珍しく感情をあらわにした。
しかも私のために、天使様に不機嫌な態度をとっていたらしい。
「ふふふ」
「リザ??」
そのことだけで、先ほどまでの感情に飲み込まれるところだったのに………
不思議だわ。
落ち着いたのを、心を覗いていたであろう天使様が付け加えた。
「確かに、別世界の神は君たちの運命を弄び不幸にした
でも、別世界の神様にも誤算があった。
君たちは幸運をすべて奪われても出会うことができた。
そして、どんなに不幸でもお互いを思い続けた
それは、君たちが手繰り寄せた奇跡だ。」
それは、今の私にとって何よりも嬉しい言葉であった。
”奇跡”
あぁ、あぁ、
思い出したくもない過去
死に物狂いで生き残った過去
周りに蔑まれ裏切られた過去
そのすべては、ギルに会うために私がその過去を必死で生きたからこそだとおもえた。
確かに過去は許すことも忘れることもできそうにはないが、今だけはその言葉で救われた。
私の涙が止まったころ、天使様に尋ねたいことがあった
「あの、正直に言いますと女神が悪いことはわかっています。
でも、神様や天使様に対してもなぜ気付いてくれなかったのか。
という思いもあります。すいません。」
「それは、当然のことです
私たちも、謝って許されるとは思っていません。
正直に言っていただきありがとうございます。」
「はい
それで、謝罪する為に私たちは呼ばれたのでしょうか?」
「あぁ、その説明はまだでしたね。」
何と、あまりにもこのままではひどいと思った神様がかなりかなり上の創造神様にどうにかならないか
っと掛け合って下さったそう。
ただ、いくら神様だといっても死んだ人間を生き返らせるのは禁忌中の禁忌だそうで生き返らせることはできず魂が消滅する前にこの空間に強制的に呼び寄せたそう。
で、二つ提案された、
一つ、このままの記憶を消してこの世界を一からやり直す
二つ、記憶をもったまま女神に世界に転生させて復讐をするか
ということだ。
一つ目は、結局生き返りはするが記憶もなく新たな命としてやり直すので禁忌にはならないらしい。
二つ目に関しては、まったくの別人に生まれ変わってある時記憶が戻るようにしてくれるとのこと
どちらにせよ、かなりの好待遇だそう。
創造神様も相当お怒りだそうで、この二つならどちらを選んでもいいとの回答だそう。
しかも、オプション??なるものもつけてくれるそうだ。
正直言って即答はできなかった。
「あ、あのその場合にはギルには会えますか?」
一番聞きたかったこと、復讐やこの世界のことでもなくただ、ギルと
「二人がそう望むなら。
私が神が保証する。
君たちの祈りが我らに届いたのだから。」
なら私はどちらでも大丈夫だ。
ギルはどちらがいいのだろう?
「ギルは?」
少し迷うそぶりをした後…
「二つ目の世界………。かな?」
「どうして?」
「この世界の神様や天使様は良い方だとはおもう。
ただ、やっぱりこの世界で生まれ変わっても過去をなくして忘れて幸せには無理だ。
なら、初めての世界、初めての人たちとの新しい思い出を作れる別の世界がいいかな。」
確かに、いくら今までの記憶がなくなっても前回受けた仕打ちを忘れても許してもいないのにそのことをなかったことにしてその人たちと仲良く過ごしていくのは………。
無理だ。
それを考えだけでも苦しくなる。
たとえ女神の世界は少し怖いが、女神が好き勝手にしている世界で、ギルと幸せに暮らすだけでもいい復讐になるのでわないか。
と、おもえてきた。
「そうね。ギルと幸せに暮らしたらいい復讐になりそうだもの!」
「ん。」
ボソ
「まぁ、女神は許さないけど………」
ん?何回言ったのかな?
「何でもないよ」
「決まったようだね。」
「「はい!私たちは女神の世界での転生を望みます。」」
””わかりました。あなたたちの望みしかと聞き届けました。””
天使様の雰囲気がガラッと変わり厳かな雰囲気で告げられる。
直観で神様の言葉だと理解する。
””私の行いのせいでお二人には苦難すぎる道のりを歩ませてしまいました。
ただ、別の世界に行っても貴方達が私の世界の大切な存在には変わりありません。
別の世界でも貴方達に幸せがあらんことを。””
「「ありがとうございます。」」
二人の体が光だし、転生されるさなか
天使様が元に戻り慌てて伝えてくる
「あーーー!!お二人とも!この世界神様と創造神様からのオプションがありますので記憶がもどり次第確認を………大分………規格外………に………………」
え?今規格外って
そうゆうことは先にいっといてーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!
ぱっしゅ!!!