表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

3/5

バサバサの正体


私もギルを抱きしめ返す。

するとさらに力強く抱きしめ返される。

もう離れてなるものかという意思が感じられる。


最後は手を握り合うだけで精一杯の状況だったから。

あぁ、もう一度会うことができるなんて。




=バサバサ=



「ギル」


「リザ」


「ギル!!」


「リザ!!」



=バサバサ=




自己主張するようなバサバサをとりあえず意識から外し、抱き合っていたら声がかかった。




「あ、あの~、そろそろ私の存在にも気づいてほしいかなぁ~」



上から声が聞こえてきた。




やばい!ギルにあえて嬉しすぎて気付かなかった。

人前で抱き合ってしまった。

まだ、キスとかしてないしサーフよね!

大丈夫よね!!




と、こころの中で自問自答をして

声の聞こえた方に顔をむけると、







そこには、光輝いて羽根の生えた人がいた。







「…ッつ!!!」



どう考えても、人間ではない

光り輝きすぎだし

そもそも、人間には羽生えてるわけないし、


うん!どう考えても天使ですね!!



ってちがーーう

やばい、やばい、やばい、

天使様の前で抱き合ってしまい、なおかつ存在無視をしてしまった!!

え、てか私”うるさいわね!”って言ってた気が…



と、めちゃくちゃ焦っていると、




「大丈夫ですよ。気にしないでください。」


「え?」


今、私喋ったっけ??


「すいません。こんなんでも一応天使なもんで心の声くらいはきけます。すいません。」



やけに低位姿勢な天使だな、偉そうにしないいのかな



ん?心の声??聞こえてる??



「はい。ばっちりと。」



「…………。」




あの、慌てふためいた声を聴かれていただと。

え、失礼すぎてこのまま魂ごと消されないか?



やばい、今だにギルは喋らすずっと抱き着いたままし。

二人で土下座しなければいけないぐらい失礼でわ!

っと思い慌ててギルを引き離そうとするが、全く離れない。



「ギル!お願い離れて!天使様だよ!失礼な態度を誤らなきゃ!!」


「やだ。」



えーーーーーーーーー!

断られた。



「だって、あの天使が悪いらしいし。」


「え?どういうこと?」



ぎゅ!!!

余計に抱きしめられた。



………ちょっと嬉しい。




ってちがーーう

なぜか、聞いても答えてくれず慌てて私だけでも頭を下げようとしたとき、






バサバサバサバサ   どこん!!!





「もーーーーしわけ、ありませんでしたーーーー!!!!」






すさまじい音とともに天使が土下座した。




は????

状況がわからない。





ギルは抱き着いたまま。


天使様は土下座している。

(すさまじい音は天使様のでこが床に当たった音である。)




この状況をどうしろと。

私は、死んで天国か地獄に落ちてギルの幸せを祈っていこう。

そう、思っていただけなのに、






誰か説明をしてーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!









評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ