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裏切り

サカモトデイズが面白い


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『まずお前らには木の上や草むらの中に隠れてほしい。とはいえ、管理人も素人じゃない。魔力感知などですぐばれる・・・普通ならな』


「確か、作戦開始五分後に作戦を第2段階を始めるから、それまでに隠れ場所を探せと言ってたな」


ペオニアは見つかりにくく、かつ管理人を襲いやすいやう高い木に隠れる


全力の跳躍に魔力を乗せ軽やかに着地し、素早く木の葉に身を隠す


(何だろうか?隠れるべき場所が自然と頭に浮かぶ、獣人の本能ってやつか?)


ペオニアはいつでも動ける体勢で作戦を確認する


(作戦の第二段階までの時間は、隠れ場所探しに1~2分使ったから、3~4分後ってて所か)


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

体内時計で三分ほど立ったとき、風とそれにより葉が擦れる音しか存在しなかった森に、腹の底まで響く爆音が鳴り響いた


「ッッ!!!!」


少し気の緩んでいたペオニアはその音に驚き過ぎて木から落ちかける


「管理人に気付かれるように派手なことするって言ってたけど・・・爆弾って・・・ どこから持ってきたんだ?」


爆音の衝撃が落ち着いてくると、奥から一人走ってくる


(管理人か!!)


素早く身を隠そうとするが、その男の姿をよく見ると


「よりにもよってここに隠れたのか、嬢ちゃん・・・」


そこにいたのは、別行動をとっていたユダだった

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「あんたどうしてここに・・・・・」


「まあ待て、説明は道中でしてやる。とにかく逃げるぞ」


「逃げるって・・・てか何でズタボロ、うわ!!」


ユダがペオニアの体を荷物のように持ち上げ、自分とは比べ物にならないスピードで走り出す


「暴れるなよ、ガキとはいえ人一人持ちながら走るのは大変だからな」


「ガッ」


(このやろッッ・・・!!俺がてめぇの何百倍生きてると)


「ところで嬢ちゃん、作戦は覚えてるよな」


「え?、・・・あっあもちろん、この後は騒ぎで寄ってきた管理人から逃げながら、脱出するんだろ」


いきなり話を180度変えてきたので少し詰まったが、何とか答える


そう、この作戦の全貌はこうだ


1 作戦開始と同時に全員が隠れる


2 ユダ達が派手なことをし管理人をおびき寄せる


3 バラバラになった管理人を各個撃破し、ここから出るための鍵を奪う


4 脱出


「・・・確かこんな流れですよね、ユダさん」


「ユダでいいし敬語もいらん、ところで、おまえの作戦の理解度は70%といったところだが、お前ちゃんと話聞いてたのか?」


「・・・どこが違うんだ、俺・・・じゃなくて私は昨日あんたが言ったことをそのまま言っただけだ」


「いや、3が間違ってる、管理人の撃破は俺の仕事だ、お前らは俺の合図までは隠れてろと言った」


「・・・そんな事言って、あんた管理人に勝てんの?」


するとユダは心なしか悔しそうに呟く


「・・・あのフェルツって言うやつ以外はな、あくまでもタイマンでだけども」


(フェルツ? ああフツのことか。それにしてもフツってそんなに強いのか、魔力感知がやりにくくていまいちわからん)


「とにかく!! 管理人の撃破は俺の仕事、というか俺しかできん」


「─────? そんなことはないだろ、ホルスとか、他にも強そうなのいたし・・・・」


管理人(相手)はほとんどが能力(スキル)使い、それもかなり使い手だ」


「予想はしてたよ、でも、尚更あんた勝てんの?」


するとユダは口元を歪めながら、ペオニアを投げ捨てた


「ちょっ!!」


何とか受け身をとったが、ペオニアはユダを睨みあげ抗議しようと声をあげようとする、だが明後日の方向を向くユダに不審がってあとにしようと自分を納得させる


「あんたどうし」


「おい嬢ちゃん」


その声を遮り、ユダは先程よりも深い笑みを向けながら言った


「お前、俺が管理人勝てるか聞いたな」


「あ、ああ・・・」


その答えと同時にユダが構えをとる


驚くペオニアをよそに、ユダが上を見上げる


「今にわかるさ、来るぞ」


「え」


その瞬間、ペオニア達の視界が爆音と共に土煙に包まれる


むせるペオニアが見ると、土煙が晴れてくる、その先には


「やっと見つけたど」


「奴隷ども」


デコボコ三人組のうちの二人、デブとガリが、ペオニア達を捕らえるために立ちふさがっていた


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「ビンゴだ、嬢ちゃん」


「はい?」


「あいつらの腰を見てみろ」


その通りに目を凝らすと、ほのかに光っている鍵らしきものが見える


「もしかして・・・」


「ああ、あれがおれらの目的、転移門を使うための鍵だてっきり最高管理人(フェルツ)の野郎が持ってると思ってたが、まさかこいつらが持ってるとは・・・」


その言葉にペオニアは脱出の可能性を見いだし目を輝かせる


(あれがあれば・・・!!)


「・・・愚かな」


「万一も、おどれらがこの鍵を奪うなんてできないだよ」


その言葉と同時にデブが手を網目上に手を組み、千切れんばかりに引っ張る


だが、指はちぎれるのではなく、まるで体が粘土のように伸び、それをまるで投網ように飛ばしてくる


「やばっ!!」


ペオニアは木に飛び退き間一髪で躱すが、ユダは逃げ遅れたのか、肉の網の下敷きになってしまった


「ユダ!!」


「どうだど? おでの"肉網"からはそうそう逃げられねぇ、おめぇはそこでただ見てろ!!」


(くそユダがやられた!!、どうする、使うか!!()()を)


だが、ここで使えばリスクが


そんな思考が、ペオニアの動きを止めた、止めてしまった


デブはその隙を逃さず、ユダにも使ったから肉網をペオニアにも放つ


やられる!!


デブもガリも、そしてペオニアさえも、速すぎる作戦失敗(敗北)を確信した






たった一人を除いて


「おらぁ!!」


「えっ・・・」


「んだぁ!?」


そうユダだ、心なしか銀色に輝きながら、デブの肉網を手刀で一刀両断する


痛覚はないのか、デブは驚きだけを顔に張り付け、そのその驚きの元であるユダを、目を皿のようにして見つめている


「おどれぇ・・・どうやって"肉網"を・・・?」


「じっくり教えてやるよ、お前のちいせぇ脳とデカイ図体にな。おい嬢ちゃん!!」


「ふぇ!!」


「さっきのもやし野郎は隠れてるだけだ、警戒怠らずに、襲われたら逃げろ。両方俺が相手しといてやる」


その言葉に、ペオニアもガリがいつの間にかいなくなったことに気付く


一方、両方相手にすると言うユダの挑発に、デブは贅肉と拳を震わせ憎々しげに言う


「ばかにしやがってぇぇ・・・!!おでとあいつのコンビネーション見せてやるだよ!!」


「だったら速くした方がいいぞ」


「?」


ユダは唇を吊り上げその奥に隠し持つ刃のような歯を噛み鳴らしながら言った


「俺の『銀の背信』(シルバーズ・シン)()られる前にな」














ユダの能力、銀の罪かでめっちゃ迷った。


次回は能力説明会


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