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地獄の鍋蓋

遅れてホントに申し訳ない!! 次の話はできるだけ速くするように勤めます!!


後、揺り篭のルビをソフィアからオルフェンへと変更しました

「ほぇー、ノースって言うんダァ。かっくいー」


黒髪の少女は魅音といい、見たこともない字だったが“ミオン”と読むらしい


ミオンと俺は話してる内にどんどん仲良くなっていった


ミオンは自分の出生についていつも言いよどんでいたが、別に自分も声を大にして言えるものではないので、たいして聞こうともしなかった


それに、もっと気になったこともあった


(ハオ)!! ノーちゃんこれうまいネ」


「・・・・・・・・なあ、その言葉故郷の方言かなにかか?」


「ん? ソーだけど。なんか嫌だっタ?」


「別に、気になっただけ。てかそれよりお前また顔に飯ついてるぞ」


「アー、ごめんネー」


ミオンと俺はそんな感じで、オルフェン(揺り篭)でも有名な仲良し二人組になった


元々友達がいなかった俺は、ミオンの紹介で沢山の人達と友達になった


たまに突っかかってくる奴もいたが、大体が正当防衛の拳骨一発で沈んだ


あるときだった俺が少し離れてる間に、ミオンにつるんでる奴がいた


男三人組で、何やら俺のことでもめているらしかった 


「なあミオンちゃんよぉ、あんな化け物より俺らの方がいいって」


「そうそう、大体あいつ異種族だぜ? しかも鉄クセェドワーフ。あんなのとつるんでたら匂いが移るよ!!」


その言葉に、俺は強い怒りを覚える。自分が馬鹿にされたことではなく種族を馬鹿にされたことにたいしてだ


俺は燃えるような感情に任せ、物陰から四人に声をかけようとするが


ドン!!


「──────────は?」


三人組は、全員が間抜けな声をあげる


その理由は言うまでミオンだ─────────ミオンが、一番近くにいた男を殴り飛ばしたのである


「なッなに─────────ぐぁぁ!!」


「てってめぇ────────ぶふぅ!!」


残り二人も余すことなく殴りつけ、ミオンは見たこともないような冷たい視線を三人に向ける


「二度と、私たちに関わるな」


その突き放すような言葉に、俺は影から見つめることしか出来ない


それにしても凄まじい動きだった。相手の急所を的確に潰し、反撃すら許さない。恐らくドワーフ村で鍛えられた俺が相手でも圧勝出来るだろう


「・・・・・・・・・・ノーちゃん」


「──────────!?」

 

「・・・・・・・・見ちゃっタ?」


そう言ってこちらを向くミオンの顔は────────どこか、寂しそうな感じがした


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


あれからも、ミオンと俺にはあまり大きな変化は訪れていない

 

強いて言えば、昔より、少しお互いに踏み込みづらくなったと言うか、とにかく気まずくなることがよくあった


そんな微妙な空気で話し合うことも出来ないまま時だけが過ぎていった、今日この頃


俺とミオンは、揺り篭(オルフェン)の職員にある個室に呼ばれていた


そこには俺とミオン以外にも、三十人程の刻咎者(アナンケー)が集められていた


すると、奥の方から豪奢な服に身を纏った。高齢の司教が現れた


大司教と名乗ったその男は、長々と話をしていたが、要するにここにいる刻咎者(アナンケー)は神によって罪を許される可能性が最も高い信心深い者達──────────────という話であった


俺やミオンが信心深いかというのは(はなは)だ疑問ではあるが、取りあえず帰れるかもしれないということに、部屋のなかは明るい雰囲気に包まれる


「─────────────では、お願いします」


その大司教の言葉と共に、それは発動した


「─────────────ぐぅ・・・・・・・ウワァァァァァァァァァァ!!」


その内臓を全て焼きながらかき混ぜられるごとき激痛に、俺はただただ絶叫をあげることしか出来ない


痛みは収まることはなく、むしろより痛くなってっているような気さえする


だが、何とか痛みに順応してくると、俺は愛し人の姿を探す


血管が切れているのか、俺の視界は(あか)く染まっていた


かろうじて首を動かすと、俺の隣にミオンは横たわっていた


あちらも苦しそうな表情をしている。それに、体に変な紋様が刻まれている。恐らく俺とその他大勢もだろう


(どう・・・・・・・・して?)

 

誰も答えることもない問いと共に、俺の意識は途切れた


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「ん・・・・・・ああ──────う!!」


蒸せかえるような血臭とともに、ノースはむくりと起き上がる


周りを見渡すと、俺は目を疑った


そこには地獄絵図等というのもおこがましい。まさに地獄そのものであった


俺以外の奴らは全員が穴という穴から血が吹き出していて、少し時間がたっているのか赤黒く変色している


俺はまるで人形のように勝手に歩を進めていた


この光景に、図らずとも俺は考えしまう


最悪の─────────あってはならないBADEND(バッドエンド)


それに思いを馳せると、否が応でも足取りが早くなる


個室を抜け、施設を駆けると、惨状が繰り広げられていたのはあの個室だけではなかった


真っ白な揺り篭(オルフェン)の内装はその全てが血に染まり、職員が臓物を垂れ流しにしながら倒れている


「どこだ・・・・・・・・ミオン」


だが、そんなことすら今の俺には些末なことだった  


ミオン、ミオンと幽鬼のように呟きながらただただ走り続けた


すると、ひとつの部屋が見えてくる


そこは、先ほどの個室で死んでいた大司教の部屋だった


俺はそこに望みを託すような気持ちで、司教の部屋の扉を開けた


結果的に言えば、中にはミオンはいなかった


だが、いかにも金がかかっている豪奢な机に、少し厚めの資料が丁重に保管されていた


刻咎者(アナンケー)魂魄(こんぱく)昇華(しょうか)実験・・・・・・・・・・?」


それは、文字通り、神という存在をこれでもかと冒涜した、悪魔の研究の成果を書き綴ったものであった


皆様のおかげで2000PVを達成しました。


投稿速度の遅さのイラついてるかも知れませんが、どうかこれからもこの作品をよろしくお願い致します!!

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