奴隷2
3話めです!!
テスト期間で4話は遅くなります。
申し訳ございません。
そうしてフツの説明が続き、説明が終わったのは2分後だった
(こいつ話長いし分かりにく・・・・ 説明役に不向きなことこの上ないな、まぁでも大体はわかった。)
長ったらしい説明の要点だけをまとめると
あなた達は奴隷になりました。あなた方は商品なので逆らっても殺しはしませんが、そこに転がっている少女と同じようにお仕置きします。
まぁこんな感じだ
そんな最低すぎる今日からの生活方針を告げられたペオニア達は今、全員が外に出され、歩かされていた
ちなみにさっき女の子はガリに半ば引きずられて連れていかれた
明るいところに出たから分かるのだがお仕置きされた少女も含めてここにいる全員が獣人だ。
(やっぱり獣人は売れるのか。いやそれよりもここにいる奴ら全員が獣人なら、)
自分も獣人である可能性が高い
そうして考えながら、数十秒ほど歩いたところに、それ鎮座していた
(!! 転移門か)
転移門
設定した門同士を一瞬で移動することが出来る魔術具である
普通はかなり豪華にするものなのだが、目の前にあるのは実用性を重視したのか、かなり質素だ
そして、これがあるということは、
(魔法がある。)
魔法
自らの中に存在するエネルギー、魔力を消費し、
火、水、風、地、闇、光、の6属性に対応した物質を作成することが出来る。
他にも魔術というものがあるが、これは作成した物質を操ったり、属性の性質、例えば火なら"燃焼"や"熱"などを
限定して生み出し操ったりと、
もっと簡単に説明すると
魔法は魔力という燃料を使って“きっかけ“を作る
魔術はその“きっかけ“に指向性を持たせたり、調整したりと、魔法を制御するたの“技術“といった感じだ
その他には能力と呼ばれるものも存在するが
これは魔法と比べると少し複雑だ、
まず能力には大きく分けて三種類が存在する
誰もが生まれた時から一つは所持していて、似たようなものはあっても同じものが存在しない固有能力
適切な修練をすれば誰もが後天的に得ることが出来る汎用能力
特殊な種族が生まれながらに持つ種族能力
細かくすればもっとあるが、大きく分けるとこの3つだろう
能力を自分で確認するにはかなり集中しなければならないので今この歩いている状況では確認しようがない。
「停止」
突如フツの声が響き、ペオニアを含めた全員がよく訓練された軍隊のようにピタリと止まる
止まった場所は、先ほどとはうって変わって上に大量の照明があり、比較的明るい印象を受ける。
他にもたくさんの長机と椅子があり、どこからか香ばしい匂いが漂ってくる。
(この匂い、肉か?ということはここは食堂か?)
そうやって軽く場所の分析をした所で、奥側や左右から、およそ10組ほどに別れて、多数の種族が出てくる。
(見たところ、精霊族に、豚人族に、...それに人族か他にも見たことのねぇのが数種類・・・ここ結構な規模の奴隷商なのか?)
もっと情報を得ようとキョロキョロしていると、突然自分達以外の集団が椅子に座り始めた。
その状況に困惑していると、フツが今思い出したかのように言った。
「あーそうそう、着いたらすぐに椅子に座ってください」
(先に言えよ!!)
数十分ともにしてわかったのだが、こいつは説明をその時になって説明するタイプらしい。
まぁこっちはそのやり方のせいで赤っ恥をかいた訳だが。
それでも逆らえる訳ではないのでさっさと椅子に座る
全員が座ったところで前にいたいかにも偉そうな男が喋り始めた。
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男の話は長かったので割愛するが
要は今日からの1日の過ごし方と一週間の予定だった
この世界では日本と同じように曜日があるのだが、日本と同じように、
月、火、水、木、金、土、日ではなく
宵、炎、海、樹、欲、地、天になっている
この中でも欲と宵以外の曜日は通常日と呼ばれて
ほとんどを檻の中で過ごす。
そして驚くべきことに三食がついているらしい。
これには驚いた、偉そうな男...ここではエラと呼ばせてもらうが、
何でも低級の奴隷商ならともかく、ここの奴隷商は他の奴隷商と比べても最高級で、奴隷の品質の維持をモットーとしているらしい。
そして、唯一特別な宵と欲は、宵には奴隷達に軽い運動時間が設けられる、これはある程度運動させないと健康に支障が出るかららしい。
そして、肝心なのは欲だ、この曜日には自分達を買いにくる客が来て、品定めを行うらしい、
そのためそいつらに見せても大丈夫なよう、奴隷達は
強制的に風呂に入らされる。
そして、品定めが終わると客達が欲しい商品を事前に申請しておき、来週の欲曜日に買い取りに来るらしい。
(タイムリミットは実質そこまでってことか)
ペオニアは改めて自分の状況の悪さを悔やんだのだった
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