表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/51

取引

遅れてスンマセン!!

「えっ そんなのでいいのか?」


「心外だな、そんなのとはなんだそんなのとは」


ユダは少し不貞腐れた子供のような表情をする


「というか現実問題、世間知らず&無銭のガキであるお前に求められるものなんてこれぐらいしかないしな。」


とのことだったので、ラテュロスも深くは言わずその申し出を受け入れることにした


(無駄に突っかかってじゃあ無し、ってのも困るしな)


てなわけで


「早速だけど、教えて欲しいことが2つ、いや、やっぱ一つ」


「ん? なんだ」


ユダが少し首を傾げてこちらを見る


「さっきも言ったけど、『誓約』を教えて欲しいんだ」


「・・・・・・」


『誓約』 それは自らや自らを含めた一人以上に対して使える汎用能力(ゲインスキル)の一種だ


その効果をシンプルに言うなら、リスクとリターン


自ら、もしくは相手との間などにルールを課し、その代わりそれに見合った見返りが貰える


代わりには破った場合はそれに見合った、もしくは取り決めた罰を与えられる


そしてこれの運用方法の約8割は、自らの能力(スキル)の調整に使われる


能力(スキル)の不要な部分を使用不可にし、代わりにデメリットを埋めるなどが一般的だ


今のように相手との約束ごとに使われることもあるが、それこそ国と国との条約などの大事でしか使われない


ともかく、ラテュロスはユダが『誓約』の話をしたときから教えて貰おうと思っていた


自分の『創造支配者(ドミネイター)』を完全なものにするために


「私の固有能力(ユニークスキル)はかなりピーキーでね、『誓約』無しじゃ話にならないんだ」


「いや、それよりお前はしらねえのかよ、取得のしかた」


「・・・・・・・もちろん試したさ、でも出来なかったんだよ。 じゃなかったら聞かねえだろ」


そう、前世では、ある程度能力(スキル)が練れてきた頃に勝手に発現したのだが、その気配がないので聞いてみたのだが


「・・・・・・・まあ、教えるのはいいが、明日だこっちにも準備ってもんがある。 あと、これも恩に追加な、プラマイゼロだ」


「ええぇぇぇ・・・・」


「えぇじゃない、あといい忘れてたけど、出発は明後日だ、それまでに荷造りと『能力(スキル)』の調整、両方しとけよ」 


こうして、ラテュロスのユダの旅への同行作戦は、少しの不満を残し幕を閉じた


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


その後ユダと別れたラテュロスは少し日の落ち、真紅に染まる空を見て、先刻のユダの転生者の話を思い返し、その時に抱いた疑問を再び吟味していた


なぜスキルが使えないのか?


普通に考えれば、ユダの説が最も有力なのだが、どうにも引っ掛かる


何か、大事なものを見落としているような、そんな


(もしかして・・・・)


「おーい!! 飯の時間だぞー!! 早くこーい!!」


だが、つかみかけてた仮説は、ホルスの声と、突如襲ってきた空腹により霧散していった


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


中々にうまい晩御飯に舌鼓を打った後、ラテュロスは寝床へと戻る他の連中を横目に一人森の中へと身を投じた


次第に人の気配が薄れてくると、前前世よりも濃密な森の香りが肺を満たす


さらに、獣人の優れた五感のせいか土の香りから空気の動きまでが分かる


そうやって雄大な自然を感じながら散歩すると、ラテュロスの目の前に自分が求めていたサイズの巨木と、示し合わせたようにある広大な湖が目の前に広がる


月だけが湖面に写し出される幻想的な風景に心を奪われかけるも、少し頭を振りそれを断ち切る


そして、巨木と湖のちょうど間くらいに立ち、体の力を抜き、俯きながら目を閉じる


数秒、或いは数分たった頃、巨木から一枚の葉が落ちる


それは舞を踊りながら優雅にラテュロスの頭上を巡り


瞬間、両断される


その断面は、まるで鋭利な刃物で切り裂かれたようにすっぱりと斬れていた


だが、それを成したのは剣でなく()


拳を緩め、ラテュロスは再び構えをとる


すると、今度は二枚の葉が、さらに複雑な軌道での落下をする


だが、ラテュロスは冷静に、今度は重心を少し落とし脱力した拳を二回同時に放つ


狙いは見事に的中し、二つの落ち葉が弾けるように吹っ飛ぶ


その後も、倍々に落ちてくる落ち葉を、ラテュロスは涼しい顔で、かつ様々な格闘技で粉砕する


ホルスから借りたナイフで軽く武器術も交えながら


そうして少したち落ち葉の数も減った頃、ラテュロスは息をつき構えをとく


「ユダに教えて貰ったけど、確かにいいなここ、明後日に失うのが惜しい」


そう、ここはユダが見つけたと言った天然の修練場だ


感を戻すにはちょうどいいと言っていたが、確かにその通りだった


この巨木は、何でも葉が破壊されるとまた新しい葉が落ちてくる魔木らしく、実力者も使用するらしい


それに加え


「フッッッ!!」


ラテュロスは手を湖面に向け手の中から火の魔法を放出する


ラテュロスの魔力を帯びた火球は、水との接触で軽い水蒸気爆発を起こす


その後も、水の魔法での湖面の操作、風の魔法での刃の生成など、実践でも使用される魔法を中心に発動していく


ちなみにここまでやってもまだかなり魔力には余裕がある


(まあ、実戦だと体の強化でかなり持ってかれるし、出来ればもっと消費を減らしたいな)


その後も体の感覚を取り戻していくとあっというまに夜はふけていき


朝日が見え始めた頃、寝床に戻ったラテュロスは崩れるように眠りについた


















次回もお願いします!!


ブックマーク&最高評価お願いします!!!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ