表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/158

首の後ろを、手刀でポーンってすると、気絶するってマジですか?

「申し訳ありませんでした!」


「い、いえ、助けて頂いたのですから、謝られる必要なんてありません」


こんな田舎にいるから貴族と言っても子爵か精々男爵くらいだと思っていたのに……皇帝クラスじゃねぇか!!!


姫さまの裸見たんだぞ!


軽く見積もって打首獄門だ!


謝らなくて良いとか多分嘘だ!油断するな、俺!


「いいえ、私は豚です、卑しい豚です。どうかお慈悲を!」


「えー!ほんと、どうすればいいの、これ」


「申し訳ございません!生まれてきてすいません!」


「えーっと、タクトさんと言いましたね」


「しまったーーーー!!!」


「ええぇぇ!何急に!」


しまった!うっかり本名名乗っちゃったよ!


名前も顔もバレた!逃げるの不可能!お尋ね者確定じゃん!


ごめんマリサ。駄目な兄ちゃんですまん……。


かくなる上は……


「ひ、姫さま!肩とか凝ってませんか?あ、なんか飲みますか?」


ポイントを稼いでなんとか減刑を勝ち取る!


「い、いえ、恩人にそんな事させられません!」


なんか怒ってる、やばいよ、やばいよ!


「な、なんでもするので本当勘弁して下さい!」


「い、いえほんとにそんな……でも、できればこの森から抜けたいので力を貸して欲しいのですが……」


「森?」


あぁ確かにここは森のようだ。


俺は一体どこまで来ちゃったんだ?


というか家まで帰れるかな?


迷子だ、俺。もしかしてこの姫様も迷子なのかな?


なんかそう思うと親近感湧くな。


「へっへっへ」


「ひっ、なんで急に笑って!もしかして私の体を見て欲情!?」


とんでもない事言い出すな、この姫様。


あ、でも昨日のドラゴンの肝とマンドラゴラの効果がまだ残ってる!やば!


「じゃ、じゃあちょっと歩きましょう!なんか村とかあるかもしれませんよ」


「な、なんで内股なの!?こ、恐い!それに、あ、あるはずないでしょ!村なんて!ここは魔王の領域なのよ!人間がいること事態おかしな事なんだから!ま、待って、もしかして、あなた、魔族!?」


「え、魔王の領域?魔族?な、何を言ってるかさっぱり……」


「とぼけないで!私ルイーズ・ド・ラ・ヴァリエールは魔族なんぞに騙されないし、屈しない!」


すると姫様はどこに隠していたのか、短剣をいきなり取り出し俺に襲い掛かってきた。


「うわっ!マントはだけてるからやめて!」


俺は目を瞑ったままそこらにあった細長い石で短剣を捌く。


「キィーンキィーンキィーンキィーン」


「嘘でしょ!私の王宮剣術を!目を瞑って!そんな石ころで!」


俺はその時、短剣を捌くのと姫様のマントがはだけたのに意識を向けてしまい、股間の守りが疎かになってしまった事に気がつくのが遅れた。


「な、何!?その下半身のそれは!?ぶ、武器ね!武器を隠し持っているのね!」


「い、いやぁぁぁぁ!見ないでぇぇぇぇぇぇ!」


「ドス」


あ……。


「やっちまった……」


ひ、姫様を!手刀でポーンとやるやつで、気絶させちまったぁぁぁぁぁぁ!


知らない魔王の領域とかいう森。そして俺の腕の中には気絶する裸の姫様……。


俺の人生は着実におかしな方向に向かっていた。

「続きが気になる!」


「面白かった!」


「また読みたい!」


と思ったら 下にある


☆☆☆☆☆の所から、作品への応援お願いいたします。

面白かったら☆5つ、つまらなかったら☆1つ!素直な感想でもちろん大丈夫です!


ブックマークも励みになります。本当に嬉しいです!


何卒宜しくお願い致します。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ