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魔眼がチートすぎるってマジですか?

ノエル作の暗いゲートを抜けると路地裏であった。


たぶん人のいないような場所をあえて転送先にしてくれたんだろう。


「さて、魔眼の力、お試ししてみるか」


俺は片眼に魔眼を発動させ飛行魔法を無詠唱で使えるか試してみる。


(念じるだけ……飛べ!)


すると体が急に浮かび上がり、物凄いスピードで雲まで突き抜けた。


「やっべ!何これ!?」


無詠唱できるだけじゃなくて、呪文の基礎能力も上がってる気がする。


ほんのちょっと魔力を込めただけでこの高さまで浮かび上がるとは。


下降して王都の様子を空から眺めてみよう。


「スピードも上がってるな」


やはり魔眼は魔法の威力も高めてくれるらしい。最強じゃん!


王都は前見た時と何も変わらない。


正確に言えば、俺が本部から左遷されて以来の王都になるが、その時と何も変わっていないように見えた。


王都の中心にある大きな城。


あそこが姫様の住む場所には間違いないのだが、いかんせんどうやって中に入ればいいものか。


普通に、「森で姫様見つけたんで届けにきました!」


って感じで正面突破してみる?


いや、それ絶対捕まって尋問される!


姫様からの印象俺最悪、っていうか魔族と思われてるみたいだし、やっぱり死刑になる!


「じゃあこっそり入るしかないか」


俺は城の裏手にそっと回り込む。


もちろん、黒い布で顔を隠して。万が一見つかったらやばいからな!


「姫様ぐっすりだな」


ノエルの魔眼によって齎された眠りは相当深いもののようだ。


さっき雲を突き抜けた時ちょっと焦った。


姫様起きるんじゃないかって。でも何事もなかったかのように、可愛い寝息を立てている。


姫様が起きる心配はとりあえずしなくていい。後は本当に侵入方法だけだ。


俺は隠密のスキルで気配を消し、しばらくお城の様子を観察していたのだが、あることに気がついた。


「ん?これって……」


魔眼で城の兵士を見た時、ぼんやりと光を放っている感じがする。


「もしかして……」


片目を瞑って魔眼だけで城の方を見てみると、人の周りにオーラのような物が見えた。


直感で思ったが、このオーラの色や量はその人の魔力量や強さを表している気がする。


試しに街の人たちを魔眼で見てみたが、やはりオーラの量は少なく、色も薄い。


そして何とも便利なことに、このオーラを見る能力、建物の内部の人間のオーラまで見ることができるようだ。


城の中のどこに、どの位の強さの兵士が配置されているのかよく分かる。


「これで警備が薄いところが丸わかりだ」


俺は城への潜入ルートを決めた。


「さぁて、ここからは慎重に人に見つからないように」


何てったって、王国最強と言われる国王軍直属の、王城警備兵だ。


冒険者で言えばBランク以上の実力の持ち主が、王城では雑兵扱いらしい。


城の一番強い騎士になるとたぶんSSSクラス。


世界でも5本の指に入る強さな気がする。


絶対にそのクラスの騎士と鉢合わせてはいけない!


そう思い、魔眼でもう一度城の中を確認したその時、違和感を感じた。


「あれ?なんで?」


比較的俺の近くにいたはずの兵士が遠ざかっていく。


他の多くの兵士たちも何故か急に活発に動き出し、俺から遠ざかっていくのだ。


そして俺の目の前には警備のいない、さも「お通りください」と言わんばかりの道ができた。


理由はすぐに分かった。


「はぁー面倒だな」


用意された道の到達点。そこにあるのは禍々しいと評したくなる程の、力強く真っ赤なオーラの塊。


「行くしかないよな。バレてるってことだろうし」


俺は渋々オーラの方に向かった。


すると、だだっ広いホールの様な部屋に出た。ホールの中心には男が1人。


「やっぱりきたな。何!?誰かもう1人いるとは思ったが、姫様も一緒か!ついてるな俺は!」


そう言ってオーラ同様、真っ赤な鎧を身に纏った身長2メートルはあろうかという大柄な騎士が、俺に声をかけた。


「お招きありがとう」


「ガハハ!他の雑兵には絶対にここに来るなと命令した。来たら死ぬより酷い目に合わすと言ってある!近づきもしないだろうよ!心配するな」


「一応、理由を聞いていいかな」


「そりゃお前が城に入ったのに気がついたからだ。この王城に入る賊なんて、相当の馬鹿か、相当の実力者しかあり得ない。だから可愛い部下が怪我しないように俺の元に招待したってわけさ!」


「……本音は?」


「ヘッヘッヘっ。こんな面白いこと、人に渡したくねぇだろ!!!城への侵入者なんてなぶり殺してもいい!それに俺1人で対処すれば俺1人の手柄だ!そこにとんでもないボーナスがついてきた!姫様も見つけたとなったら、ついに俺は王城で一番の騎士になる!」


「てっきりお前がトップかと思ったよ」


「ああ、アルベルトってやつがいるんだが。大したユニークも持ってないくせに王国最強騎士の名を与えられてる。けっ、気に入らねぇ!ま、それも今日までだ!」


魔眼で確認したが、こいつのスキルは……


______________________


名前 不明


ユニークスキル 『剣聖』 スキルレベル7


______________________


剣聖、子供の頃憧れて図書館で穴が開くほどスキルの説明を読んだ。


剣を使うユニークスキルの中で最強。


世界に3人しか確認できていない超絶レアスキル。


しかもスキルレベルは7……。


「安心しろ。すぐには殺さねぇ」


「……お手柔らかに……」

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