幸せって実はすぐそばにあるものってマジですか?
「ふぅー」
後悔はない。
「すー」
だって横で静かに寝息を立てる俺の未来の嫁さん、めっちゃ可愛いいんだもん!
俺はノエルの青い髪を優しく撫でた。
「ん」
「あ、起こしちゃった?」
「ん、もうそろそろ起きるつもりだった。聖槍の説明しなきゃ」
そう言ってノエルは
「魔眼、片方の眼に魔力を集中させる感じ」
そう言って片目に魔眼を発動させてみせた。
「おう、ノエルのユニークスキルだよな。昨日聞いた」
「そうじゃないよ!ほら、タクトさんもやってみて!」
「俺?だってそれはお前のスキルだろ?」
「いいから!」
ノエルそう言って頬を膨らませ俺の肩をぽかぽかと叩く。
「分かった分かった」
一回やれば納得するだろ。
「魔眼」
俺がそう言って片目に意識を集中すると、不思議な感触があった。
「あ、れ?」
ノエルの方を見る。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
ノエル
ユニークスキル 『魔眼』 スキルレベルMAX
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
「もしかして俺、魔眼が出せてる!?」
「そう。たぶん魔眼の発動中は無詠唱で魔法も使えるんじゃないかな?」
「な、なんで?」
「聖槍は貫いた者のユニークスキルを得る」
「聖槍?貫く?スキルを得る?一体どういう?」
「つまり、タクトさん。あなたは関係を持った女性のユニークスキルを全て使えるようになるってことなんだよ」
「え、えええ!?」
とんでもないスキルだぞ、聖槍!
「前にも言ったけど、僕は多少の浮気には目を瞑るいい女だから」
そう言ってノエルは小さな胸を突き出し、えっへんというポーズをとった。
「タクトさん、今まで辛い思いした分、いっぱいスキルを使って、幸せになってね」
え、なに?俺の嫁って世界一いい嫁なんじゃね?
ノエルのためにも俺が無職っていうのはいかんな。
色々スキルやら職やらなんやら、落ち着いて考えなくては……と思ったその時だった。
「キャァァァァ!何よ!これぇぇぇぇぇ!!!!!!」
隣の部屋からとてつもない絶叫が響いた。
やっべ!幸せすぎて忘れてた!姫様だ!俺このままじゃ姫様に死刑にされるんだった!
俺は裸のまま、光の速さで姫様のいる部屋に飛び込んだ。
「面白かった!」
と思ったら 下にある
☆☆☆☆☆の所から、作品への応援お願いいたします。
面白かったら☆5つ、つまらなかったら☆1つ!素直な感想でもちろん大丈夫です!
ブックマークも励みになります。本当に嬉しいです!
何卒宜しくお願い致します。




