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神と契約した俺は最強となる  作者: 山本 華糸良
学園入学
1/3

一話  最悪の悪夢

 「やめろ、やめろ、やめてくれ!!!!!!!!」そう叫び、ばっと起き上がった。「ゆ、夢か」またあの時の悪夢を見ていたみたいだ。そう俺がまだ6歳で小さい時の悪夢のような出来事だ。

 


 

 床に小さく丸まり泣き叫ぶ俺その眼前には今にも息の根を止められようとしている両親の姿があった。

「死ね死ね死ね死ねー!きゃははは!」

 そう狂気に満ちた声で叫び笑いながら父の腹部を何回も何回も刺して笑っている。

 まだ小さかった俺はその光景をただ泣きながら呆然と見ていたいやみていることしかできなかったのだ。

 そして父を刺すのに満足したのか父の顔を思い切り蹴飛ばした。曲がるはずのない方向に曲がった首、そして父はこと切れた。


 狂気に満ちた顔で今度は母に近づいた奴は母の指を一本、二本、とちぎっていくそのたび聞こえる母の叫び声、耳を塞ぎたくなるような痛々しい叫び声を奴は顔を破顔させ眺めていた。

「あぁあぁあああああこの叫びはなんと素晴らしい興奮してゾクゾクしてくる。だから俺は拷問が大好きで大好きでやめらんねぇ」と叫びまた拷問を続ける。

そして拷問に飽きたのか母の顔も同じように蹴り飛ばし、蹴飛ばされた顔は俺の方を向き

「ごめんなさい」

泣きながら最後の力を振り絞り俺にそうつぶやいたのだ、そして母もこと切れた。

 「きゃははは!最後の言葉がごめんなさいとは哀れで哀れで笑みが止まらないぜ」と母に吐き捨てゆっくりと俺の方に近づいてくる。

 そして丸く縮こまっている俺の前でしゃがみ込み髪をつかみ無理やり顔と顔を合わせ耳元で呟く

 「この光景を忘れるんじゃねーぞ?親が死んだのはお前の力がないからなにもできなかったんだそのことを悔み、そして親にこの俺様を止める力がなかったことを恨みながら醜く地べたに這いつくばりながら生きろきゃははは!そうその顔が俺を興奮させる!!」

というと俺の髪をつかんでいた手を放し瞬きする瞬間に消えた、「絶対に殺してやる」そう叫ぶと俺は意識を手放した。

 



 昔の悪夢を思い出していると「アレスお兄様?アレスお兄様どうされました?」と義理の妹のミレイが部屋に入ってきた。

 両親が殺されてから俺を引き取ってくれた貴族のお義父さんとお義母さんの養子になったときにできた妹だ。だが妹といっても歳は離れておらず誕生日が俺の方が早いのでお兄ちゃんとなっている。

 妹とも、もう9年も一緒にいるので本当の家族で本当の妹のように思っている。俺の深く負った心の傷も癒してくれたのはこの妹の存在が大きい。

 

 

 「お兄様?ほんとうにどうされたのですか?顔色が悪いようですけど。」と言いながら近づいてくるミレイに俺はいつもの笑顔に戻して「大丈夫だよ」と頭を撫でてやった。

 するとミレイは顔を真っ赤にし「お兄様はほんとに、、、いえなんでもありません。ご飯が出来ているので下に下がってきてください。あ、あと頭を撫でたりするのは今日からの学園生活でも他の方に、特におんなのこにはしないでくださいね!」と早々に部屋を出て行った。

「まったくお兄様は私の気も知らないで、、、」と部屋を出ていき聞こえないくらいの小さな声で呟いた。

 う~ん最近はなぜか頭を撫でると顔を赤くし怒ってしまう。

ま、まさかこれが反抗期か!!と変な方へ勘違いをした俺は今日から始まる学園の制服に着替え階段お降りていった。


 「おはようアレスよくねむれたかい?」と現ユルシア家当主であり俺を養子に迎えてくれたお義父さんが挨拶をしてきた。

「おはようお義父さん今日の学園入学式のこと考えていたらなかなか眠れなかったよ」そう今日はレクシニア王国の魔法学園でも特に優れた四学園の一つであるアクセリア魔法学園の入学式である。

 妹のミレイも一緒に同じ学園に入ることが出来た「私も楽しみで昨日はあまり眠れませんでしたなんてったってお兄様と同じ学園に入学できるんですから!」

 「大丈夫だよ、ミレイはとても優秀だからね。」というと、「お、お兄様ほどではありません。」とまた顔を背けてしまった。

反抗期とはなんとも難しいものだ。

 「ふふっあらあら二人とも今からそんな調子じゃ持ちませんよ。」とキッチンから朝食を持って出てきたお義母さんが言った。

 「大丈夫さお義母さん。」といい俺は席に着くそして、朝食を食べ終わり本格的に出発の準備をしているとお義母さんが後ろから耳元で「ほんとに大丈夫?」と言ってきた。「本当に大丈夫さなんて言った二人の子供だからね。」とそっと離れると、そう、と言って安心した顔をした。

 本当に本当に大丈夫なんだお義母さんこの家族三人に迎い入れってもらってほんとに幸せなんだ、、、、そしてあんなことより酷い事なんてないさ、そうあの9年前より酷い事なんて、心の中で思っている時の顔は

憤怒に満ちた顔であった。



   そして「「行ってきます」」と学園の入学式へと出かけていくのだった。


 

  

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