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暮野駅

作者: 無氏名白丸



・*日目



 朝方、暮野駅で電車が来るのを待っていた。本格的な夏の到来を肌で感じる事ができる。朝方にしか吹かない涼しい山颪を感じていると、踏切警報機の音と共に遮断機が作動する。目の前で停車した電車のドアが開く。山颪よりも冷たい風が電車の中から漏れ出てきた。暑さから逃れるようにさっさと電車内に入った。ドアがゆっくりと閉まり、電車が発進した。


 影無二葉(かげなしふたば)暮野町(くれのまち)に住む17歳の高校二年生の女子。高校への通学手段としてこの電車を利用している。自宅からの最寄駅である暮野駅から三駅挟んだ先、新弔ノ坂駅(しんちょうのざかえき)を降りて高校に通っている。


***



・一日目



 休日の昼下がり。私は暮野駅へ自転車を走らせていた。電車を利用する訳でも無い。ポケットの中にスマートフォンが入っているだけで、その他には何も持っていない。暮野駅の駐輪場に自転車を止めて駅舎へと向かう。


 私は駅舎の前で足を止めて、駅舎全体を眺める。ポケットからスマートフォンを取り出し、カメラを起動した。良い感じのアングルを探して、駅舎の風景を一枚撮る。次に駅の中に入り、駅のプラットホームが見える場所でもう一枚撮った。


 駅舎に備え付けられたベンチに座り、撮った写真を確認する。一枚は駅舎の外観を写したもの。もう一枚は駅のプラットホームを写した写真だ。


 この時間に暮野駅を利用する人はあまりいない。今日は駅舎にいた駅員以外に誰もいなかった。どちらの写真にも人は写っていない。私はこれで良しとスマートフォンの電源を切って駅舎を後にした。


 私は絵を描くことが趣味だ。最近は特に駅舎の模写をする事がブームになっている。暮野駅に来た理由は、模写する為に必要となる写真を撮りに来たからだった。謂わば素材集めだ。


 家に着いて、自分の部屋の勉強机に座り、早速模写を始めていく。スケッチブックを開く。スマートフォンを起動して、アルバムから先程撮った写真を開く。スマホを横にして、台座に立て掛けた。スマートフォンの画面一杯に写真が映し出される。


 いざ模写を始めようと写真を見ると、ある事に気付いた。


「あ……人、映ってた」


 二枚目に撮った写真。駅のプラットホームが写っている写真。そこには男性の姿が映っていた。


「あの時、人……いたっけ……」


 写真を撮っていた時、プラットホームには誰もいなかったような。


「見落としてたのかなぁ……」


 人がいないプラットホームの風景を狙っていた私は何だか悔しい気分になったが、模写していくうちに、そんな気分も忘れて絵を描く事に没頭していた。日が暮れて、両親が帰って来たのと同時に模写を切り上げた。


***



・二日目



 平日の朝方。通勤、通学ラッシュの時間帯。とは言っても暮野駅は田舎なので、そんな時間でも、多くて十人程度しか集まらない。


 私は暮野駅のプラットホームで水分補給しながら電車が来るのを待つ。朝方でも夏の暑さに襲われる。熱中症に気をつけないといけない時期。私は入念な水分補給を心掛けている。


 踏切警報機の音が聞こえたのと同時に、電車が速度を落としながら目の前にやってきた。車内にはサラリーマンや同じ学校の生徒、他校の生徒等がいた。私は車内の奥の方に行き、片手で吊り革を握った。


 電車に揺られて凡そ五分が経過した時だった。突然、目眩に襲われた。呼吸が荒くなり、視界が歪む。意識が遠のいていく。吊り革を両手で強く握り、倒れないようにしていた。


「……」


































 ……。


 気付けば私は電車の座席に座っていた。数分間の記憶が抜けていて状況が分からなかった。何が……。


「……お、起きたか、熱中症も最近多いみたいだから、水分はしっかり補給して下さい。これ、渡しますから、飲んでください」


「……ぁ、ありがとう……ございます」


 目の前にいたサラリーマンの男性から未開封のペットボトル飲料水を手渡された。私はぼんやりとしたままそれを受け取ると、蓋を開けて水を飲む。少しずつ口に含んでいき、飲み込んだ。ヒンヤリとした感覚が体内を駆け巡った。


 新弔ノ坂駅に停車するアナウンスが入る。


「……ぁ、ここで降りないと……」


「もう、大丈夫なんですか?」


 サラリーマンの男性が心配そうに訊く。私は手足に力を入れたり、目をキュッと瞑ったり、回したりした。先程まであったぼんやりとした感覚が無くなっていた。


「はい、大丈夫……です。ありがとうございました……」


「倒れたばかりなんだから、無理はしないでください」


 私は頭を軽く下げて、新弔ノ坂駅に降りた。


 ……。


 私、暮野駅で水分補給をしっかり摂った筈。電車内で起きた目眩や過呼吸。あれは……熱中症とは違う感覚だった。あの時、強い恐怖心が私を襲っていた。


「……」


 私は去り行く電車を眺めていた。


***



・三日目



 平日の夕方。学校も終わり、私は帰路に就いていた。乗車していた電車は暮駅に到着した。何時もよりもゆっくりとした速度で自転車を漕いで自宅に向かった。


 帰宅して、自分の部屋に入り、スケッチブックを開く。昨日は倒れた事が気掛かりで、模写する気にならなかった。思い出すとまた気掛かりになってしまう。私は深呼吸をして気持ちをリセットする。


 スマートフォンを起動して、アルバムから写真を映し出す。暮野駅のプラットホームの風景をざっくりと見ていく。


「……?」


 その写真をみた私は違和感を覚えた。先日、模写していた時に見ていた写真と同じ写真だろうか。写真一覧に戻り、再確認する。模写の構図と全く同じ構図の写真はこれ一枚だけだった。なのに、やっぱり何かが違う。まるで先日模写で使っていた写真とは違う写真を見ているかの様な。


 私は疑問に思いながらも、じっくりとその写真を眺めた。


「……あれ」


 すると、その違和感の正体に気付いた。


 このプラットフォームの写真には男性が写っている。その男性の目線はこちらに向けられていた。


「この男性……こっち見てたっけ……」


 私は先日の模写をしていた時を思い返す。その時に見ていた写真は確か……男性はこちらを見ていなかったはず。


 改めてその写真を見る。その男性は確かにこっちを見ている。その表情は怒っている様にも見えた。


 模写をしていくにも、写真を見る度にその男性と目が合う。見られている様な感覚になる。


 私は一拍おいてスマートフォンの画面を写真一覧に戻した。少し怖くなり、その写真をみるのに耐えられなくなってしまった。スケッチブックを閉じて、溜息を吐いた。


 結局この日の模写は全く進まなかった。


***



・四日目



 平日の朝方。朝食を済ませた私は自分の部屋で学校の制服に着替えていた。


 私は着替えながらスマートフォンの画面を見ていた。そこには今日の暮野駅の運行情報が表示されていた。


 私が重宝しているアプリ「エキデン」。これは鉄道会社の協力の下で開発されたアプリ。全国の電車の運行情報をリアルタイムで表示してくれる。また、駅電コネクトというSNS機能もあり、遠隔の人とメールや掲示板等を通してやり取りすることができる。当に電車、駅舎マニアの為にあるアプリである。


 登校準備を終えた私は暮野駅の出発時間を見て、少し急ぎ足で暮野駅へと向かった。この日、何時もより遅い登校だった。


ーーー


 夕方。下校中、私は暮野駅に向かう電車に揺られていた。風景は流れていき、やがて何度も見ている駅のプラットホームが見える。


 私が暮野駅に降りたと同時に、スカートのポケットに入っていたスマートフォンが一回振動した。


 私はスマートフォンを取り出して通知画面を見る。そこには駅電コネクトのメールを受け取ったとの通知があった。そのメールの内容は家に帰ってから見ると決めて、スマートフォンをポケットの中に戻した。


 家に帰り、母親の手伝いをして、夕飯を食べた。家に帰ってから家事手伝いで忙しかった為、メールの確認が夜になってしまった。


 私は自分の部屋に入ると、スマートフォンを開き、そのメールを確認する。


『差出人:


 宛 先:葉の影


 ーーー


 EGTH。DE


 MSKFD9I


 T5P


 6;K、」。FD90T5P』


「なに、これ……迷惑メール?」


 メールの差出人が分からない。本文は読めたものでは無い。私はこのメールを迷惑メールの類と認識した。少し苛立ちを滲ませながらそのメールを削除した。


「……何だったの」


***



・五日目



 平日の朝方。目覚めの悪い朝だった。朝から気分が上がらない。寝惚けたまま顔を洗った。朝食を食べようとしても、箸が進まない。両親に具合が悪いでは無いのかと心配されたが、大丈夫と言って家を出た。


 暮野駅の電車の中で揺られていると、視界がぐるぐるとしていて気持ちが悪い。普段乗り物酔いはしない方だ。それなのに、今日はどうしても酔ってしまう。私は吐き気と共に新弔ノ坂駅に着いた。吹いてくる風が何よりも救いだった。


 授業中、先生の話を聞いていた。すると、突然耳が遠くなる様な感覚や、耳鳴りに襲われる。頭の中で響き渡る耳鳴りは激しさを増していく。


 少し時間が経ち、耳鳴りが引いていった。私は深呼吸をして調子を整えると、隣の席にいた友人からシャープペンシルのノックボタンで数回突かれた。


「大丈夫……?顔色悪いよ……?保健室行ったほうが……」


「……ぁあ、大丈夫大丈夫……」


 私は友人にそう言って板書をノートに書き写した。


 今日の授業が終わり、帰路に就く。その帰りの電車。私は再び電車の揺れで酔ってしまった。


(疲れてるのかな……)


 私はそう思いながら暮野駅に降りた。


ーーー


 夕食を食べた後、私は気絶した様に布団に飛び込んだ。やはり疲れていたのか、体を動かそうとしなかった。布団の上でゆっくりと目を閉じた。


(……?)


 夕方、私は暮野駅にいた。


 私は電車を待っていた。もうすぐ電車が来る時間なので、黄色い線の手前でそれを待っていた。


 電車からけたたましい音が聞こえた。


 電車が此方へ来ていた。なのに、私は黄色い線を越えて線路の中に飛び込んでいた。


 何をしているんだろうと自分に問いかけた。


 迫り来る車体を見た。私は思い出したかの様に恐怖した。


 車体は止まるこちができず私の体を跳ね飛ばしーーー


「……ぁあ!……はっ……っ、はぁ……はぁ……」


 私は目を見開いた。真っ暗な部屋の中にいた。全身が脂汗を滲ませていた。体は震え、呼吸も落ち着かない。恐怖のあまり動けずにいた。頭の中で電車が迫ってくる場面が何度も何度も再生される。


 私は暮野駅に対して恐怖心を抱いた。


***



・六日目



 平日。この日最悪な朝を迎えた。悪夢を見た後、眠ることができずに朝になってしまった。私はいつもより早い時間帯に体を起こし、汗だらけだった体を流した。心身のリフレッシュができた。


 朝食を済ませて、家を出た。自転車を走らせていつもの駅へと向かった。


 毎日利用していて何とも思っていなかったその場所は、今日に限っては少し違った。


 改札口を通り、駅のホームに向かった。そこは悪夢で見た場所。恐怖心が無意識に現れる。私は頭を何度か降って恐怖心を振り解こうとする。それでも、頭の中では悪夢の内容が再生されていた。


 私はこれでは駄目だと思い、スマートフォンの画面を見て気を紛らわす事にした。


 エキデンを開き、運行情報を見た後、駅電コネクトの方を開く。そこには数々の記事があり、気を紛らわすには十分だった。


 駅舎の写真集、最も古い駅舎ランキング、今週の駅電ニュース等、様々な記事を見ていく。私は一つの記事に目がいった。


『暮野駅改修工事のお知らせ』


 今立っている駅についての情報があった。私はその記事を開き、内容を読み通していく。


 どうやら、暮野駅は改修工事をするそうで、駅舎の外見も一新するそうだ。改修工事を始める日はもうすぐだった。私は改めて駅舎を見た。この風景も数日経てば見れなくなってしまうのかと思うと少し名残惜しいと思った。


 駅舎を眺めていると、電車がやってきた。一瞬悪夢がチラついたが、この時は殆ど気にしてはいなかった。


ーーー


 その日の夜。寝間着に着替えて、布団の中に入った。明日の予定を考えながら眠りにつこうとした。


 スマートフォンの通知音が聞こえた。


 友人だろうか。私は体を起こしてスマートフォンを手に取り、通知内容を確認する。


 エキデンのメールからの通知のようだ。私はその通知を開いた。エキデンが起動して、メール一覧の画面に移動する。リストの一番上に新着メールがあった。そのメールは何も書かれていなかった。


 私は不審になりながらもそのメールを開いた。


『差出人:


 宛 先:葉の影


 ーーー


 画像を表示する』


 メールの内容は画像が表示できるリンクがあるだけだった。


 私は困惑しながらもそのリンクを押した。


 画像が大きすぎてなんの画像かわからない。私は少しずつ画像を小さくしていく。


「……ぇ」


 その画像の全貌を見て信じられないと同時に鳥肌が立った。


 その画像は暮野駅のホームが写っていた。しかし、その画像を見た私は既視感を覚えていた。


 その画像は、私が数日前に模写のモデルとして撮った写真と全く同じ構図だった。


 私は先日撮った写真を確認しようとアルバムを開いて、その写真を見た。


「……ぇ?」


 その写真には男性が立っていた。しかし、その男性の首が無かった。その悍ましい光景に私はぞっとした。


 写真を凝視して、見てしまった。見つけてしまった。


「いやあああああ!!!」


 立っている男性の下、線路の上にその男性の首が写っていた。その首はこちらを見ていた。


 私はスマートフォンの電源を消した。


 自室で一人怯えていた。


***



・七日目



 休日の昼。私はいつもより遅い時間に目が覚めた。外が明るくなった時に眠りに就いた。正確な就寝時間はわからない。


 目が覚めても昨日の事が頭から離れていない。私は恐怖心が残ったまま洗面所に行く。鏡ごしに見た私の目の下には隈があった。表情もどんよりとしている。これ以上鏡を見ていると、嫌なものが見えてしまうのではないかと思ってしまい、鏡から目をそらした。


 もう、先日起きた事が私の中だけでは抑えられない。誰かに話さないといけないと思った。両親は仕事でいない。


「……」


 私は家を飛び出して、自転車を走らせた。


 駐輪場に自転車を止めて、私は駆け足で駅舎に行く。


「……あの!」


 暮野駅の駅員に話しかけた。


「はい、何でしょう?」


「あの、聞いて欲しい事があるんです……」


「……どうかされましたか?」


 私は昨日起きた出来事や、これまでの不可解な現象について話した。


 駅員は顎に手を乗せて考える様な仕草をする。


「……俄には信じ難い話です……心霊写真だなんて……」


「し、証拠だってあるんです!」


 私はスマートフォンを取り出し、その写真を見せようとした。


「……あ、れ?」


 しかし、首のない男性が写っていた写真は、心霊写真要素が無い、誰も写っていない暮野駅のプラットホームだった。


「たしかに絵ここに写っていたんです!」


「あー……すいません、もうすぐ電車が来るので、話はもう少し後で……」


 私は困惑とムズムズとした感じが入り混ざり、頭が回らなくなっていた。


 ベンチに座り、私は自分が撮った写真を見ていた。やっぱり普通の写真だった。


 私は何も分からなくなって深い溜息を吐いた。同時に、踏切警報機の音が聞こえてきた。




「ーーーーーーー!!!!!」




 突然、地面が震える程の警笛が鳴った。私は驚いて音のなった方を見た。電車が警笛を鳴らしながら進んでいるのが見えた。そして。


 鈍い音が一つ聞こえた。


「お……おい!飛び込んだぞ!!」


 プラットホームから男性の大きな声が聞こえてきた。駅員がプラットホームへと走っていく。


 私はあまりに突然の事で理解が追いつかなくなっていた。ベンチから立ち上がって、プラットホームの方を見た。


「……ぁ、ぁあ……」


 私はすぐに目を逸らしてしまったが、その一瞬で全てを理解した。


 電車のフロントガラスは割れていた。そして、線路の上には……飛び降りたであろう男性の……。


 あまりにも凄惨な光景に、これ以上見る事ができなかった。同時に悪夢が脳裏を過ぎった。


 その後、警察や救急の人達が駆けつけ、取り調べが始まった。私もその駅にいた当事者として情報はないかと訊かれたが、私の記憶上、非現実的なことばかりで、到底信じてくれるはずもないと思い、何も無いと答えた。その後、一人の警察官から帰宅を命じられた。


 私は駅の方を何度も見ながら駐輪場へと向かった。


***



・*日目



 翌日。エキデンに暮野駅の人身事故についての記事があった。見出しに『改修工事前の悲劇』と書かれていた。その日、全国で最も読まれている記事になっていた。事故について真面目に考えている人もいれば、オカルトな事を呟いている人もいた。


ーーー


 数週間後。エキデンの掲示板。


『改修工事中に駅のホームがあった場所から人骨が見つかったってよ』


『まじかよ、俺その駅結構使ってたんだけど』


『どうやら、暮野駅があった所は元々墓地があった所なんだ。線路引く時に墓地を移転したとかなんとか』


『そん時にその遺骨が埋まったままだったって事かよ。呪われそうで怖い』


『最近。暮野駅であっただろう?人身事故のやつ……』


『やめろって……。それでさ、今はどうなったんだよ』


『そういえばこの間暮野駅の近くに寄った時にお祓いしてるとこ見たよ。その神主さんに聞いた話、その遺骨は近くの墓地に埋め直されるんだと。さっき言ってた移転した墓地だ』


ーーー


 休日。その掲示板を見た私はその墓地に行った。古いお墓がいくつも並んでいた。その一つ、献花が手向けられていた。私は無意識に手を合わせた。


 家に帰る途中、暮野駅を横切った。改修工事後で、木造だった駅舎も、近代的なデザインになっていた。プラットホームにも献花が手向けられていた。


 プラットホームの写真には、何も写っていなかったが、怖くなり削除してしまった。エキデンに届いたメールも、探してもどこにも見当たらなかった。


 あの写真に写っていた男性は、駅に埋まっていた遺骨の怨念だったのかもしれない。


 この日以降、不可解な現象が起きる事は無かった。

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