漫才
突っ込む側か突っ込まれる側かと言われたら、突っ込む側である。
漫才の話です。
「萬歳なら某も知っているぞ。新年をことほぐ芸の一つだろう」
違う違う、それじゃない。
あれ、ひょっとして漫才のご先祖的なヤツかな? ごめん知らねぇや。あとでWikipediaとか見て。
まぁとにかく、基本的にはボケと呼ばれるアホな事言う人と、ツッコミと呼ばれるしっかり者がやり取りするオモシロ話芸のことです。
「ふむ。であれば、某はツッコミとやらになるのだな」
万年オトボケちょんまげ野郎が何か言ってますね。
そう言ってやると、武士は心外そうに眉をひそめた。
「しかし大家殿はボケとやらであろう。某は知っておるぞ? 納戸を開けたら立てかけておいたホウキが倒れてきて、咄嗟に真剣白刃取りを敢行し失敗したことを」
げ、見てやがったのかコイツ。
「額にぶつかった後、パンと両手の鳴る音がした時にはもう笑い死ぬかと思った」
お前それテレビ見てたせいだっつってたじゃねぇか!
うーそつき! うーそつき!
「テレビも面白かったのだぞ? ちょうど“てんだらぁ”が出ておってな」
お前テンダラー好きだよね。確かに面白いけどさ。
いやそれが漫才!!!!
「牛肉一番星のようなツッコミであるな」
今もしかして霜降り明星のこと言った?
しかし、コイツと漫才を組んだらどういうコンビ名になるんだろうな。
武士&リーマン……。まげまげどんぶり……。
「“まげまげどんぶり”が良いな!」
乗り気になるな! 今ボケてんだから止めなさい!
つーかお前、やっぱボケだろ!!
しかしいずれにしても、ダサいことこの上無いので改名必須である。
誰か私にネーミングセンスをくれ。