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武士がいる  作者: 長埜 恵
2.武士がいる
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はたらくくるま

「“みきさぁ車”はかっこいい」


 テレビを見ていた武士がぽつりと呟いた。

 まったく、突然何を言い出すのやら。

 寝転んでいた私は上体を起こし、武士に人差し指を突きつけた。


 ……わかるぅー。


「のぅ!? そうだよな! 某、“みきさぁ車”は実に見目が良いと常々思っておったのだ!」


 わかるわかる。

 なんだろうな。勿論必要に迫られてあの形状なんだろうけど、本当かっこいいんだよ。ちょっと昆虫チックな所とかもさ。


 そんでショベルカーもな……見たらテンションが上がる。


「分かるぞー……!」


 分かってくれた。嬉しい。


「こう、ガーッとな……ガーッとなるのが、実に良いのだ」


 武士は腕を使って“ガーッ”の部分を表現してくれた。

 わかるわかる超わかる。


 しかし働く車って、なんであんな格好いいんだろうなぁ。

 電線直す為の高所作業車とかあるじゃん。あのクレーン車みたいな。私あれ見たら未だテンション上がるもんね。すげぇー、乗りてぇーって。


「分かる」


 分かってもらえちゃった。

 うーれしー。この世の春ぅー。


 ……。


 一度でいいから、運転してみたいなぁ。


「高所作業車か?」


 いや、ロードローラー。


「おお、あれか。あれは“じょじょ”で読んだ。あれも乗れるんだな」


 乗れるよ。当然だろ。

 一応言っとくけど、DIO様の使い方は正しくないよ、アレ。死ぬほど盛り上がったけど。もうアレ承太郎ダメかなと思ったけど。


 今度、ロードローラーがちゃんと仕事をしている現場を見せてやろう。

 そんなことを思った。

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― 新着の感想 ―
[良い点] ロードローラーだッ!無駄無駄!!
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