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武士がいる  作者: 長埜 恵
2.武士がいる
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筋肉痛(再来)

 内ももを懲らしめるみたいな筋トレをした結果、凄まじい筋肉痛で今生まれたての子鹿のごときかよわいあんよになっている働き盛りです。おはようございます。


 ヤベェ。めちゃくちゃ助けてほしい。


「たるんでおる証拠である」


 一方武士はミカンを剥きながら高みの見物である。嘘だろ。私よりハードな筋トレしてたはずなのに。

 でも普通に生活していて内ももに気合いを入れることってなくない? どうやって鍛えるんだよ。


「こまめに足を開いては閉じる」


 不審者なんだよ。職場の人がある日を境にその行動を取り始めたら、私ならそっと距離を置くが。

 つかお前もやってんの?


「見るがいい」


 やめろ! 直立した状態で両足の踵を合わせ爪先を外側に向けたあと、高速で両膝を開けたり閉じたりするな!

 こえぇ!!


「しかし、これこそ足の内側の筋肉を痛めつけるに適した動きである……。大家殿も続くがよい」


 ムリムリムリ。今生まれたての子鹿なんだよ、私。


「子鹿であれば親鹿のマネをするものだ


 誰が親だ、誰が。

 くっ……内ももが死ぬほどいてぇ。ここに潜む筋肉全てが脳にストライキを起こしている。私にはわかる。

 だが武士に舐められたままなのは……。

 ……。

 別にいいか……。


「大家殿~!」


 筋肉だって休ませる時間が必要なんだよ。よく言うじゃん。寝る子は育つ。会えない時間が愛を育てる。


「何を言っておるのだ?」


 何を言ってるんだろう……。

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