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武士がいる  作者: 長埜 恵
2.武士がいる
641/679

床を拭こうぜ!

 そういえば先の休み、腐って寝転んでいたら武士が威勢のいい声をかけてきた。


「床を拭くぞっ!」


 え?


「床をっ! 拭くぞっ!」


 ……なぜ……床を……?


「気持ちが清らかになるからである!」


 そうか。

 じゃあ、頼むわ。


「大家殿もやるのだ~~~~~~!!」


 えええええ~~~~~!!???

 嫌だよ~~~~~面倒くせぇよ~~~~~~!!


「疲れたからといってひがな一日横になっていては体の芯が腐ってしまうぞ! こういう時は掃除である!」


 そういうもんかね。

 で、床の拭き掃除?


「なにぶんまだまだ夏である。裸足で過ごすばかりだ。拭き掃除が済んだあとのつやつやの床を足の裏で感じてみよ。気持ちが良いぞ」


 そうか。

 じゃあ、頼むわ。


「大家殿~~~~~~~!!!!」


 んぬあぁぁ~~~~~~~~~わかった、わかったからズボンを引っ張るな! このズボンもうゴムがゆるゆるでくしゃみ程度で半脱ぎになるんだよ! セクシーなことになる! セクシーなことになる!!




 ……で、いざ床を拭いてみれば、結構汚れているものである。武士曰く小まめに掃除はしているとのことだが、日々のこととなればつい大雑把になるのだという。そんでも毎日やってくれるのはめちゃくちゃありがたいけどな。

 お、ここは埃が溜まってるな。ついでに掃除しとくか。


「見上げた心がけであるな!」


 まあね。久しぶりに掃除に参加したけど、やり始めると結構楽しいね。


「もっとやってもよいのだぞ」


 否~~~~~~。

 あ、でも確かにしっかり拭いたあとの床は気持ちいいもんだね。お前が言ってた理由もわかる気がする。


「だろう」


 うん。


「もっとやってもよいのだぞ」


 否~~~~~~。

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