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武士がいる  作者: 長埜 恵
2.武士がいる
638/676

腹が痛い時の対処法

 昔から腹が弱い。なので時々うつ伏せになって転がっている。


「また腹を下したか」


 此度は食べ過ぎです。多分。


「困ったものよのう。よく噛んで食べぬからだ」


 でも仕方ないところあるんだよ。

 日本の小学生はね、時間内に一定の量の食事を済ませるよう幼い頃から訓練させられるから。


「つまり大家殿の早食いはその弊害だと」


 思えば当時から一番食べるのが早かった。


「ならば訓練に非はないではないか」


 くそっ、腹が痛い……! 私の心と胃腸の友である六君子湯(※漢方。胃腸の働きを助ける)もすぐには効かない……!

 武士、ちょっと背中さすってくれ。


「腹ではなく?」


 腹と背中、両側から胃腸を救うぞ。


「合点承知」


 ……。

 …………。

 うーん……。

 弱いな。


「強くするわけなかろう」


 もっとヘビーな刺激がほしい。武士、私ちょっと寝転がるから背中乗って踏んでくれ。


「ええ……」


 ドン引きすな。


「いやでござる」


 いやでござる言うな。そんなやましい理由はないよ! ほら、按摩とかって手全体に体重乗っけたりするじゃん? それと一緒だ。


「某、按摩殿に頼んだことがなくてな」


 私もない。


「何なのだ」


 いいから乗ってくれ。マッサージすると思って。


「仕方ないのうー」


 おう、ありがぐおっ!!!!


「某はまだ我が身の半分ほどしか乗せておらん……」


 マジで!? この重みで全体重じゃないの!?

 待って死ぬ死ぬ! 内臓口から出る!


「いざ!」


 ぐおーーーーーっ!!!!(断末魔)




 その後腹は時間経過で治りました。

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