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武士がいる  作者: 長埜 恵
2.武士がいる
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推しグッズを簡単に作れるようになった現代において

 “推し活”という言葉が当たり前に使われるようになってから久しい。

 更に最近は、自分でデザインをしたアクリルスタンドやクッションなんかも手軽に作れるようになっている。百均ショップに行っても専用コーナーができてるしね。ますます推し活が捗るわけだ。


「ふむ、つまりどのような柄でも作れるというのか?」


 グッズにもよると思うけど、かなり自由度は高いんじゃないかな。あ、でも著作権には気をつけろよ!


長作ちょうさく?」


 誰だよ。

 著作権ってのは、作品を作った人が持っている権利だね。たとえば、私が描いた絵を他の人が勝手に使ってグッズ化して売るのはいけないよって話。


「ふぅむ。ならば某のチョサクケンは、母上が持っておるのか?」


 御母堂が息子であるお前を作品だと思ってたらそうかもな。


「あいわかった! であれば某、自らの手で絵を描き、モミジマルのグズを作ろうではないか!」


 モミジマルに何の恨みがあんの!?

 ……あ! オリジナルって言葉と間違ってんのか! そのあとに続くグズはグッズって言いたいんだな!? もっとしっかり覚えろお前!! いつか取り返しがつかない誤解を産むぞ!

 まあいいか。そんで、どんな絵を描くつもりなの?


「某の似顔絵手ぬぐい」


 待てや。


「墨色と朱色で染めたし」


 染料がもったいねぇよ。

 やめろやめろ! 誰が使うんだ、そんなもん!


「某!!」


 自分のこと大好きか!


「加えて大家殿!!」


 たとえ大怪我を負って一刻も早い止血が必要な身になっても使わねぇわ!!


「某の手ぬぐいが血で汚れるのを嫌って……?」


 うぜぇーーーーーーっ!!!!

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