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武士がいる  作者: 長埜 恵
2.武士がいる
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武士の腰、その後

 前回までのあらすじ。武士が腰を痛めたので病院についてきた。


「はい、レントゲン撮っていきましょうねー」byお医者さん


「れんとげん……?」by武士


「骨に異常がないかね、確認していきますからねー」byお医者さん


「大家殿、某はれんとげんを取られるのか……? 体に障りは出ぬのか……?」by武士


 多分武士は、自分の身体の中に“れん”と“げん”なる部位があると勘違いしていて、それをお医者さんに引っこ抜かれることを恐れているんだろうな。訂正面倒くせぇ。もうそれでいいか。


「大家殿、某のれんとげんはちゃんと戻されるのか?」


 うん、相手はプロだから大丈夫だよ。



 そんなトンチキなやり取りもありましたが、結局武士の腰はなんともなかったです。立ち上がった拍子にちょっと捻ったのだろうということで、湿布を出していただきました。まあ大したことなくてよかった。

 

「しかししばらくの間、某は飛んだり跳ねたりできなんだ」


 いいじゃん、別に。


「大家殿を元気づける舞も踊れなんだ」


 いいじゃん。


「正気か?」


 正気を疑われてしかるべきはお前のほうだろ。なんで毎日隙あらば珍妙な踊りを見せつけてくるんだ。私のMP減らしたいのか?


「えむぴー?」


 なんでもない。一緒にドラクエやりこもうな。

 ……。

 つか、最近毎日踊ってるその舞がお前の腰に負担かけてるんじゃ……?


「さて大家殿、本日はかき氷を所望しておったな」


 露骨に話題変えるんじゃねぇ。たこ焼きも食べっぞ。

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