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武士がいる  作者: 長埜 恵
2.武士がいる
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8月1日

 8月1日。世間のこどもたちは夏休みです。皆様におかれましてはいかがお過ごしですか。

 武士は、たまに近所のこども達に誘われて遊びに行くらしい。いつも家にいるちょんまげジャージの成人男性は一般的に不審者に分類されると思うのだが、数年根付いていれば「そういう人だな」で受け入れられてしまう。懐の深い街だ。


 さて、私は今日も残業を終えて帰ってきました。武士は元気かな?


「もうだめでござる」


 うつぶせで倒れてるー!

 クーラーをガンガンに効かせた部屋で、かつ横目でハムスターを眺められる場所を陣取ってるからぶっちゃけまあ大丈夫ではあるんだろうけど。

 どうしたの? 夏休みをエンジョイしてるんじゃなかったの?


「否……いかでかような身で夏を楽しめようか」


 そんな……どうしてそういうこと言うんだよ。

 夏を背負って笑うお前はどこへ行ったんだ? 何があったか話してみろよ。友達と喧嘩でもしたか?


「そこの角に小指をぶつけた」


 ついさっき起きたトラブルなのかよ。

 そんでそこまで大したことねぇじゃねぇか。痛みが引くまでハムスター見ていようって思ってる時点でしゃらくせぇんだよ。オラ元気出せ。私が風呂入ってる間に夜食を用意してくださいお願いします。


「そうであった。某、本日れんじで卵を茹でられる箱を買ってきたのだ」


 なんか変なの買ってる……。


 ところがどっこい、電子レンジでゆで卵を作れるってかなり便利だった。茹でないで済むから暑くないし、何より手間がかからない。便利ー。ゆで卵うめぇー。

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