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武士がいる  作者: 長埜 恵
2.武士がいる
611/679

持ち帰り残業

 ぐおおおおおおお!!!! ぬおおおおおおお!!!!


「おおおおおお!!!! どおおおおおお!!!!」


 おりゃああああああ!!!! おくたばりあそばせ持ち帰り残業おおおおお!!!


「いーやーさっさ! いーやーさっさ!」


 おおおおおおおおお!!!!」


「ぬおおおおおおおお!!!!」


 うるせぇぇぇぇぇぇっ!!!!(エビ固め)


「なんぞおおおおおおお!!??」


 うるさいですわよ、武士。


「なにゆえ先程からそのような喋り方をするのだ」


 油断したら口汚く罵りそうだから、あえて姫のごとき話し方を努めることで「武士がいる」の品性を保っている。


「痛々しい努力であるな」


 上唇と下唇をかがり縫いいたすわぞ~?


「既に崩れておるではないか」


 はー、いいからとにかく私の邪魔をするんじゃない。こちとらただでさえ仕事終わんなくてぴりぴりしてんだから。


「しかしこういう時こそリフ……りふ……りむ……びんとろんぐが必要であろう」


 なんでリフレッシュって言いたくてビントロングになるんだよ。おかしいだろ。


「某が茶を入れてしんぜよう」


 あー、それはありがたいな。頼むわ。


「うむ」


 よし、そんじゃその間にキリの良いところまで進めて……いや、中途半端になるぐらいなら今ここで止めておくか……?


「ぬおーっ! ぽぽ殿、しきりに戸を舐めておるな! 小腹が空いたであるかー!!???」


 まだ茶は出てきそうにないな。進めるか。

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