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武士がいる  作者: 長埜 恵
2.武士がいる
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日曜日の朝

 今日は日曜日。数年前までこの日は、一週間分の掃除や洗い物をまとめてやる日だった。 

 だが、今は違う。武士がいる。武士が毎日、せっせと掃除なり洗濯なりを担当してくれている。


 ゆえに私は大手を振るって二度寝できるというわけである。最高!


「遊びに出かけるでござるぞぉーーーーっ!!!!」


 だが暇を持て余した武士が現れた! 休日のこどもか! いい歳だろお前!!


「本日は、駅前の広場でフリン・マケイクサをしておるそうな」


 そんなドロドロの人間模様が日中駅前で繰り広げられてたまるか。誰が行くんだよ。


「暇を持て余した口さがない者たち」


 たくさんいそうだけどさぁ。

 つかそれ、フリーマーケットだろ。


「そうともいう」


 そうとしか言わねぇんだよ。あ、今の流れクレヨンしんちゃんで見たことある気がするな。


「クレヨンしんちゃん?」


 知らない? 日本中の未就学男児の尻をまろびださせた伝説の男。


「妖怪か?」


 幼稚園児だよ。


「まあよい。疾く、フリンマケイクサ行くべし」


 待って待って待ってまだ服着替えてない。


「構わぬ。どうせ寝間着とそう変わらん」


 は? 変わるし? もはや魔法をかけられたシンデレラと言っても過言ではないし?


「あれは元が良いゆえ……」


 朝から喧嘩売ってくるなんて景気がいいな。言い値で買うから取り置きしとけよ。

 とにかくそんな事情で、フリーマーケットに行くことになったのである。次回、フリーマーケット編。

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