バレンタインデー
そういえば、献血について書いた昨日はバレンタインデーでしたね。あまりにも自分に関係ないからすっかり忘れてたよ。職場での恩チョコ文化もコロナ禍を経て撲滅されたし。
そういうわけで、私と武士にとってバレンタインデーは何かしらのチョコレートを食べる日と認識しております。
やってきました、バレンタイン催事場! 見渡す限りずらりと並ぶ色とりどりのチョコレート。最近は缶や箱のデザインにも強いこだわりが見られるね!
行け、武士! その並外れた嗅覚を活かし、予算内でおいしいチョコレートを選ぶのだ!
「御衣、大家殿!」
元気よく返事をした武士が飛び出していく。が、数秒で戻ってきた。
「みなおいしそうだから、みな買いたい」
早いな、敗北が。
まあ予算内で買えるならいいよ。おサイフ見てごらん。
「さんぜんえん」
よし、買えるわけないってわかったね。しからば厳選、GO!
「んぬぬぬぬぬ!」
唸りながらも武士は再び戦場へと舞い戻っていった。なんやかんやで武士の見る目は確かなので、妙なチョコを買ってくることはないだろう。それに、前提としてチョコレートはおいしいものだしね。
「只今帰ったぞ」
お、おかえり。早かったね。何のチョコ選んだの?
「愛らしきショウルイどもの菓子」
しょーるい……?
あ、生類!? うわ、ほんとだ! ゴリラとかカバとかいる! すげぇ!
「そして、ホシ」
ほし……?
あ、星!? なるほど、惑星を模したチョコか! 綺麗!
「以上だ」
予算が尽きた! 早ぇ! さすがお高いチョコだ、スーパーで買うチョコの値段じゃねぇ!!
でもいいね! やっぱ見た目が楽しいチョコって食べるのも楽しいよ。家に帰って食べような!
「うむ!」
そんで帰る途中、余ったお金でファミリーパックのチョコ買おう!!!!
「うむ!!!!」
こうすれば、普段の何気ないチョコもお買い得感がひとしおである。




