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武士がいる  作者: 長埜 恵
2.武士がいる
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献血2

 前回のあらすじ:人生初の献血に行ってきた。


 ただいま。


「おお、帰ったか。どうであった?」


 注射は痛かったけど、思ったほどじゃないし、何よりスタッフの方が気にかけてくれるからなんだか嬉しかった。


「快適に過ごせたのなら何よりだ」


 あと、噂に違わずドリンクが飲み放題だった。


「そうなのか。だが金を払って献血をするわけではあるまい。元を取るためにたくさん飲む、などということはしなくてよさそうだな」


 それが献血って物理的に体内の血を持っていかれるから、献血のあとは軽く脱水状態になるんだって。だから前後、特に後にしっかり水分を取っておかないと危ないって看護師さんに言われた。


「元を取らねばならぬのは水分のほうであったか……」


 「献血会場は多彩なドリンクが無料で飲み放題だから最高だぜ!」という話は、思ったよりのっぴきならない状況だったんだ……。

 でもいい気分だよ。実は献血って体重とか血の濃さとかハードルもいくつか設定されているから、注射が大丈夫な選ばれし者は積極的に行ってほしいと思う。


「うむ。しかし大家殿、どうしてまた突然献血に向かおうなどと思ったのだ?」


 まあ前から行きたいなとは思ってたんだけど……。

 その……仕事で結構なポカをやらかしてね……もう自分から出せる価値あるものなんて血液ぐらいしかないなって思って……。

 気づいたら献血アプリダウンロードして予約まで取ってた。


「そ、そうか。何にせよ慈善活動はよいことだ。元気を出せ、大家殿! たとえその身に流れるのがうっかり者の血であっても血には変わりない!」


 ちゃんと慰めろバカ!

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― 新着の感想 ―
最近人生初献血したので大家さんに親近感です。 そこそこ健康で怪我もしてないことが必要とわかったので 次回のために身体を大切に扱う気になれて自分のためにもなりましたね。 武士さんは献血できる身の上なら年…
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