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武士がいる  作者: 長埜 恵
2.武士がいる
466/679

はたらきたくない

 働きたくねーーーーーーーー。


 そう思いながら布団に丸まりこむ朝である。

 武士、ちょっと私に憑依して会社行ってくんない?


「無理である……」


 無理かぁ……。



「ほれ、ほうじ茶である。まずはこれを飲み、体を中から温めるとよい」


 おお……あんがとね。

 うめぇ。あったかなほうじ茶がこの世で一番うまい。


「ほかほかの味噌汁もあるぞ。本来布団の上でというのは行儀の悪いものだが、今日はよかろう」


 うおおお……塩気。味噌汁の塩分はこの世で一番体にいい。


「さつまいもも入っておる」


 ありがとうありがとう。味噌汁に入っているさつまいもほど甘いものこの世にない。


「たまごやきも食え。ちきちきも入っておる」


 ちきちき? あ、シーチキン?

 最高じゃん。お酒のおつまみにもなる、この世で一番嬉しくなっちゃう副菜じゃん。


「最後は米だ」


 あーーーーー日本人の心! 結局この世で一番日本人の心に沁みるのは米だよ! 米なんだよ!!


「本日の大家殿はコノヨコノヨと大げさだな。では、会社は?」


 この世で一番行きたくない!


「また丸まってしもうた」


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― 新着の感想 ―
武士殿、良いオクサンだね。
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