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武士がいる  作者: 長埜 恵
2.武士がいる
453/589

ブルベイエベ

 多感な時期(小学一年生~大学四年生)にたまごっちの大流行を見た人間なので、このたび発売されたチョコサプのたまごっちを大いに懐かし思いいくつか買ってきた。

 ポチっちというスーパーキュートなわんちゃんが当たってくれないかなぁと思いながら開封。右から、ぎんじろっち、にょろっち、ますくっち、ズキっち。

 全員ブルベ!! イエベ抜き取られたのか?


「ぶるべ?」


 もそもそとチョコレートを食べながら武士は首を傾げる。こいつが家に一人ずついれば食料廃棄問題に悩まされることはなくなるだろう。家計は圧迫されるけど。

 えー……ブルベってのはブルーベースの略だよ。パーソナルカラーの分類のひとつで、肌の色が黄色よりならイエローベース、青色よりならブルーベースって言うらしい。


「ぱそ……? いえーい……」


 難しい言葉が多くて処理落ちが発生している。つまりまあ、肌の色の傾向で自分に似合う服の色を探そうねって話だよ。で、日本人は黄色みがかった肌と青みがかった肌のふたつに分けられると。


「青!!!???」


 お前アバターとかデスラー総統レベルの青肌想像してるだろ。


「大家殿……恐らくだが、ぶるべの者は我が国の者ではない」


 我が国どころか地球上の者ですらねぇよ。そこまで極端な色味じゃないの。言われてみればそう見えなくもないぐらいの違いなんだから。


「それは分ける意味があるのか?」


 私に言うな。


「して、某はどちらに分けられるのだ」


 え、知らん……わからん……。

 でも多分イエベ春。


「また知らん概念が出てきた!」

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