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武士がいる  作者: 長埜 恵
2.武士がいる
448/679

日記

 実は最近日記をつけている。当「武士がいる」もぶっちゃけ日記みたいなもんだが、それとは別に書いている。

 かつて友人が言っていた。「どんなに小さなことでもいい。一日の最後によかったことを思い出して書き留めておくと、あとで見返した時に素晴らしい日々が続いている」と。その言葉を聞いていたく感銘を受け、日記帳を用意したのだ。

 すると武士に見つかって、不思議そうな顔をされた。


「大家殿に……友人……?」


 こういう反応って何らかの罪に問えないのかな。


「しかし、日々あったことを書きつけておくのは良さそうだな。失敗をし、その時は学びを得たと思っても時が経つと忘れてしまう……。だが日記を読み返すことで、自らを見直せるのだ」


 いいこと言うじゃん。お前もやってみる?


「三日で飽きる自信がある」


 自らを見直す気がないと?


「うっかり者の某もまた某」


 自己肯定感が高すぎる。どれほど愛されて育ったらお前のようになれるんだよ。


「だが大家殿の日記には興味を惹かれる。どれ、見せてみろ」


 うおおやめろ! 鼻にサインペン捩じ込まれてぇか!


「まあまあ良いではないか、良いでは……一日しか書いておらん!!!!」


 おととい始めたばかりなんですぅ! 昨日の分は今から書くんですぅ!!

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