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武士がいる  作者: 長埜 恵
2.武士がいる
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早々にシュトーレン

【前回のあらすじ】酒盗を食べ切った我々は、満を持してシュトーレンを生まれて初めて食べるべく選定をしていた



「やはり、まずは手近なところから始めるべきではないのか?」


 つっても近所のスーパーにシュトーレン置いてあったっけ? でもなぁ、せっかくならちょっといいものを選びたいよね。


「ならば菓子屋を探してみるか? 有名どころは既に予約が終わっておるが」


 本来ならクリスマスに向けて少しずつ食べるお菓子らしいからね。今から追いつこうと思えば……。


「毎日2倍の量を食べねばならん」


 よだれを拭けぇ。流石に2倍の量を食べたら、既存のシュトーレン人たちを追い越すだろうが。


「その場合はやむなく新しきシュトーレンを始めねばならぬ」


 よだれを拭けぇ。


 こうして、「ちょっといいシュトーレン」「しっかりシュトーレン」「おいしいと評判」「買いやすい」の四点で調べた結果、ヒットしたのがこちら。


 無印良品のシュトーレン!!!!


 口コミではかなりの高評価! シュトーレン初心者ならまずは選んで間違いないという安定性!

 さあ買ってきたぞ!!


「いただきます!!!!」


 いただきます!!!!


「……」


 どうだ!? どうだ!?


「うまい!」


 な!!!! うまいな!!!!


「思ったより馴染みやすい味であるな。もっとお高いお菓子の趣があると思っておったが」


 あー、それは思うな。食べやすい。

 あと私、ケーキの中に入ってるフルーツがあんま好きじゃないんだけど、これは美味しく食べられるわ。


「なぬ? そうなのか。あの果物が苦手とは人生の半分を損しておるな」


 大袈裟な。


「うーむ……しっとりとして甘いが、不思議といくらでも食べられてしまう。これぞ癖になるということか」


 うんうん、わかる。甘いけど味のバランスが取れてるんだよね。

 まあこの一本で1000キロカロリー超えてるって知ってるから、食べ進めるのは気持ち的にストップかかるけど。


「成分表を見て自身の気持ちを押し留めてしまうとはのう。人生の半分を損しておるぞ」


 シュトーレン食べてるだけで私の人生終了したんだが!



 結局シュトーレンはその日のうちに食べきりました。他のシュトーレンも食べてみたいなぁ。


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