表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
武士がいる  作者: 長埜 恵
2.武士がいる
417/714

水風呂

 前回のあらすじ:サウナに入った



 蒸し鶏の気持ちを存分に味わってから退室。蒸し鶏は味わうものであって気持ちに寄り添うものではない。


「すわ冷水!」


 ええ~~~~~~~~???

 まことに~~~~~~~~???


 しっかりシャワーで汗を流したのち、冷水ざぶん。あ? つま先が凍るようだが? 全身死ぬほど冷たいが特につま先が極寒の地だが?


「ううむ……もとより冷え性か、さうなにて温まりきっておらんかったのかもしれんな」


 あれで温まってないってんならいっそ神経ごと燃やしたほうが早いよ。

 もう無理! 限界! 一抜けた!


「ぬ、大家殿、どこへ行く!? 次はいよいよお待ちかね、整うすてーじであるぞ!」


 ああ? 整うってサウナ入って水風呂入ってその寒暖差により体を死に近づけることで得られる倒錯した恍惚感じゃないの?


「違う。整うとは、水風呂のあとに外気にあたり爽やかな心地になることをいうのだ」


 はー、そうなのね。じゃあまだ先があるんだ。まあ外気浴なら楽ちんそうだし全然やってみても……


 おっさんが椅子という椅子を占拠してるじゃねぇか!


「そう邪険にするな。仲間だ」


 そうかもしれないけどどうすんのよコレ。


「致し方ない。床に座るか……」


 いいの?


「特に何も言われたことはない」


 じゃあ奇跡的に見逃されていた可能性があるな。

 あ、席空いた! 私は行くぞ武士!


「よしきた!」


 私の上に座るな!!!! お前は床座っとけ!!!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ