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武士がいる  作者: 長埜 恵
2.武士がいる
400/592

今日を大切に生きる的な

 明日死ぬと思って生きよ。永遠に生きると思って学べ。


 マハトマ・ガンジーのお言葉である。毎日「いいや、明日もあるし」で日々を消費している自分としては耳の痛いところだ。

 だけど確かに、明日死ぬかもしれない身となれば、やりたくないことに時間を使っていたくないものだ。な、武士もそう思うよな?


「うむ!」


 よーし、試しに今日を明日死ぬデーにして好きなことやっちゃおっか! お前、もし明日日本が盛大に爆発するとしたら何する?


「きのこの山とたけのこの里しか生えぬ山で豪遊する!」


 あるか、んな山!! え、お菓子の話してるよね!? お菓子の話してるね! あるか、んな山!!!!


「そう頭から決めつけるな。ちゃんと実現可能の目はあるのだ」


 お、どうやんの?


「まず小さな山を丸ごと買うだろう?」


 その時点で実現不可能と知れ。


「そして一本残らず植物という植物を枯らす」


 簡単に言うが簡単なことじゃねぇぞ。


「禿山になったならば、そこに丁寧に一本一本きのこの山とたけのこの里を植えていく」


 植樹みたいに言う。


「完成である」


 壮大な計画だけど、それ故に今日中には無理だな……。


「そのうえ今日という日はあと四時間ほどで終わるしな」


 そう、この会話をしている時点で夜の8時なのである。

 まあ……コンビニにきのこの山とたけのこの里を買いに行く時間はあるかな?


「たのもう!」


 よっしゃ夜散歩といくか。お前今投薬中だから四分の一ぐらいにしとけよ!!

 なんというか、手の届く範囲で幸せを感じられるのが一番というか、そういうことなのだろうきっと。

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― 新着の感想 ―
[一言] 400話に到達、おめでとうございます。 すごいですね♪ きのこもたけのこも美味しいですよねえ~。
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