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疲れすぎた武士
武士とて疲れている日はある。そういう時は大体言動でわかる。
「洗濯機に入ってぐるぐる回ってみとうござる」
たとえばあれとかはだいぶ疲れてる感じですね。
どしたの。
「膨らむ前の餅の中に入り、餅が膨らむと共に某も桃から生まれる桃太郎のごとく飛び出しとうござる」
餅から生まれた餅太郎ってか。どっちかっていうと、その発想はさるかに合戦のほうが向いてるんじゃないかな。わかんないけど。
「ぷりんが作られる現場をただひたすらに見ていたい」
その気持ちはわからんでもない。
「ただひたすらに愛しめでられ、ぷるぷるであることを求められるプリン……」
だめだ……。
この武士は疲れすぎている……。
かくいう私も本日、眼鏡二つかけた状態で出勤しようとしてたんですけどね(※目は四つもない)。家出る直前に眼鏡の曇りに気づいて外してよかった。




