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武士がいる  作者: 長埜 恵
2.武士がいる
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そりゃ移るってわけで

 生活のついでみたいに武士を看病してたら、私も風邪をひきました。ので、休みます。最近休んでばっかりですね。これはいいロケットスタートをきれるぜ。


「病、必ずや完治するの舞」


 武士が頭上でケツ振ってるのがなきゃな。


 いらねぇ! どけ!


「某はすっかり癒えたゆえ。なれば今こそ大家殿に積年の恩を返す時」


 そうだね、お前年単位でここにいるもんね! 恩返しはいいから寝させてくれ。あとせっかく恩返ししてくれるなら、概念的なやつじゃなくて物理的なやつにしてくれ。


「では、何がいいと申すのだ?」


 えー、そりゃ金銀財宝とかじゃない?


「しかし、今の世において大量の財を一度に得ると何かと煩わしいのではなかったか? 税とか」


 埋蔵金掘り当ててこいよ。


「そんなの知らんもん。……あ!」


 お、心当たりあった?


「そういえば幼少の頃、母上より咎められし春画を父上がこっそり箱に入れて地面に埋めるのを見たことが」


 そっとしといてやってくれ。


「だがとんでもなくいやらしい」


 そっとしといてやってくれ。

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