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武士がいる  作者: 長埜 恵
2.武士がいる
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おひるね

 居眠り――それは抗いがたい誘い。古来より、人はこの眠気に抵抗すべく様々な方法を編み出してきた。スッキリした匂いの葉を使ったり、妙なツボを押してみたり、謎のまじないを施してみたり……。


「うむ」


 でも結局は、実際寝るのが一番だと思うんだ。それは私も認めるよ。


「うむ」


 うん。


 それじゃ、寒空の下で震える私の再三の呼びかけにも答えず、こたつで爆睡していた言い訳を聞こうか。


「眠かったので、寝たのだ」


 何時に?


「昼八つ時」


 つまり三時と。うん、わかるよ。その時間にする昼寝、めっちゃいいよね。

 その上で聞くけど、今何時だと思う?


「暮れ六ツ」


 六時ね。はい、六ひく三は?


「一?」


 三に決まってんだろ、何とぼけようとしてんだ!

 つーか、寝過ぎなんだよ!!


「しかし頭はしっかり冴えておる」


 三時間も寝たなら当然だろ!!


「しかし大家殿もうっかり家の鍵を忘れるという失態を犯したのだ。しかも、まんがきっさなるものに行って時間を潰したという。なんと羨ましい。そこで此度は、両者痛み分けということでひとつ」


 片付けられるか! 今日絶対夜更かし厳禁だからな!


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