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武士がいる  作者: 長埜 恵
2.武士がいる
362/588

快気祝い

 武士の快気祝いで、焼肉に行った。


「これ全部頼んで良いのか!? 本当だな!? 今更駄目と言うても遅いぞ!!」


 武士は、血走った目をしてタッチパネルを連打している。食べ放題だから好きなだけ食えばいいけど、ちゃんと全部食べきるんだぞ。


「御意! おおーい、頼もう!!」


 タッチパネルで注文できるから! 呼ぶな!

 ところで、武士は何飲む?


「白くて甘き、魅惑の液体」


 カルピスね。私はハイボールにしよう。


「かるび! かるび! たん! みの!」


 ほいほい、タレも選びな。


「……」


 待ち時間すげぇソワソワしてる。あったまっていく網を見つめてる。


「お待たせしましたー!」

「そらきた!!!!」


 そして肉が来るなり、武士は嬉しそうに焼き始めた。落としてしまわぬよう、慎重にトングで掴み移動させる。まもなく、肉が焼ける音と香ばしいにおいが立ち込め始めた。


「某の出棺の際は、この音で頼む」


 ご出棺のBGMをカルビの焼ける音で!!? 火葬文化の日本においては攻めすぎじゃない!?


「かんぱーい!」


 かかか乾杯! クソッ、タイミング逃した!






 美味しい肉と美味しい酒。気分は最高である。やっぱ食べ放題はめっちゃ食うヤツと来ると楽しいな。

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