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武士がいる  作者: 長埜 恵
2.武士がいる
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ワクチン4回目

 コロナワクチン4回目を接種してきました。喉元すぎれば熱さを忘れる人間としては、「今回はどんな副反応かなぁ!?」とワクワクノリノリで行ってきた所存です。そんな私を生ぬるい目で見つめながら、武士はおにぎり作ってました。


 結論から申し上げますと、びっくりするぐらい副反応は軽かったです。


 なんでだろうなぁ、強くなっちまってるのかな私。前は四十度近く出てた熱も、今回は三十七度台止まり。接種翌日の昼にはもうピンピンしてた。

 ただし、当日の夜ははちゃめちゃに眠かったのだが。どれぐらい眠たかったかというと、意識が朦朧として布団に入る前後の記憶が曖昧なぐらいです。些事っちゃ些事だな。


「ゆうべの大家殿? ラッコの扶養者になる権利を断った過去を嘆いておったぞ」


 そしてこれは翌朝、大きなおにぎりを頬張っていた武士の証言である。


「なんでもある日、自宅に封書が届いたのだとか。当時はさほどラッコに興味がなかったから断ったと言うておったが、昨夜の大家殿はいたく後悔しておった。ラッコのべびを愛でたい、ふかふかのべびの親になりたい……と」


 何もかも一切記憶に無い。ついでにラッコの扶養者になれる封書が届いた過去も無い。あるわけない。


 まあこれも副反応の一つとして受け入れていこうと思うのだ。コロナが悪いよ、コロナが。


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