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武士がいる  作者: 長埜 恵
2.武士がいる
333/588

色移り

 ジーンズを買った。

 買ったのはいいが、うっかり古いジーンズの癖で他の洗濯物と一緒に洗ってしまった。


 したら、武士のふんどしが青に染まった。


「……」


 ……その、ごめんな。


「ふんどしのほうに隙があったのもいけない」


 ふんどしに無茶言うなよ……。


「空が股に宿ったかのようだ」


 詩的なんだかそうじゃないんだか分かんねぇこと言うなって。悪かったよ、お詫びに新しいの買ってやるから。


「どーなつ、あんど、ばっなーな」


 流石のドルチェ&ガッバーナもふんどしは扱ってないと思う。


「ならば、みすど」


 わかった、詫びドーナツな。全然買ってくるけど、自分の言い間違いで食欲そそられるなよ。


「呪いというものは得てして言葉に端を発する」


 つられただけなのに大袈裟だな。それじゃ行ってくるね。


「あ、待つが良い」


 何。


「自分で選びたい」


 そんじゃ一緒に行くか。ついでに晩飯も外で済ませちまおう。


「大盛りがいい」


 何の大盛りだよ。主語忘れんな、食いしん坊。

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