表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
武士がいる  作者: 長埜 恵
2.武士がいる
330/681

朝食の話など

 クーラーに冷えた身に沁むコンポタよ


 思わず一句詠んでしまうほど、クーラーのきかせた部屋でコンポタを飲む幸せというものを感じている。真冬にこたつでアイス食うようなもんだ。これぞ現代の夏ってやつよ。

 まあ、江戸時代に生きていた人間からすると仰天の光景なんだろうけど。


「カリカリに焼いたぱんに“こんぽた”、まいうー」


 そんなことなかった。なんなら私よりエンジョイしてんな。

 パンで思い出したけど、最近の私の朝食は小さく切った食パンにとろけるチーズをかけてオーブントースターで焼き、とどめにはちみつかけて食べるやつである。簡単で美味しいよ。やってみてね。


 ……。


 さて、書くことが無くなったな。今の武士の様子でも描写するとするか。


 武士は、嬉しそうにトーストを摘んではコーンポタージュの中にしっかり沈み込ませている。一口一口味わって食べるものだ。たとえ男でムキムキとはいえ、微笑ましい気持ちが湧かないでもない。

 ――そのパンが、五枚切り食パンの通算五枚目じゃ無けりゃもっと良かったんだけどな。それもう一斤食べてんじゃん。胃袋どうなってんの?


「こんぽたが某の胃を底無し沼にしてしまった」


 あらまー、大変ね。あとで新しく買って来いよ。


「おかわりを?」


 明日の朝食分に決まってんだろ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ