いけない太陽
命の危険を感じる暑さである。
あっつい。ちょっとベランダで洗濯物干すだけの間に滝のような汗が出る。室内に戻ったら速攻でシャツ脱ぎ、オンボロクーラーの風を全身で浴びた。これぞ現代日本人の涼って感じだな。
「しかし、節電とやらをせねばならんのではないか」
複雑そうな顔でそうほざくのは、冷凍庫を開けて首を突っ込む武士である。やめろ! 写真撮ってSNSで拡散するぞ!
「暑いのだもの」
そう、暑いのである。凍らせたペットボトルを武士の周りに置いてやろうかなと考えたけど、うちの冷凍庫はそんなに大きくもない。キャパの不一致。
でもさ、江戸時代は電気とかも無かったわけじゃん。どうやって涼んでたの?
「そもそもこんなに暑くなかったもの」
そっか、じゃあ何をやった所で焼石に水なのかな……。そういや今朝大家さんが諦め顔で水打ちやってたけど、「ジュッ」っつって一瞬で水蒸発してたし。ことわざ、リアルで見ちゃったよ。
「……髪を剃ればいいのではないか?」
直射日光で逆にしんどそうだな……。あ、取り外し可能にするとか? いや落ち着こう。現代日本で丁髷リーマンは攻めすぎである。
「しかし、出先で強烈な印象を残せる」
分かってるなら提案するんじゃない。悪目立ちって言葉知ってる?
それにしても暑い。今週いっぱいは療養のため会社は休みなのだけど、こうなると逆に命を救われた気になってくる。世の皆様方においては、どうか生き延びることを最優先で考えてほしいものだ。
「暑いゆえ買い物に行きたくない」
そして、それはおうちにいる皆様も同様である。そうそう、リハビリも兼ねて私昨日ちょっとした家事をしていたのですが、本日見事に筋肉痛になりました。家事って筋肉使うんだなぁ。みんな、頑張って夏を乗り切ろうね。




