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武士がいる  作者: 長埜 恵
2.武士がいる
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ワクチン接種三回目

 三回目のワクチン接種を終えました。つまり今回の話は健康管理メモです。


 二回目まで同じ種類で、三つ目は違う種類、というやつです。人には「それ一番副反応出るやつだよ」と脅され、別の人からは「でも量は半分だから! 副反応も半分になるよ、きっと!」と励まされてここまで来ました。

 以下、お医者さんとのやりとり。


「前回副反応どうだった?」

「二回とも38度を超えました」

「どのぐらいの期間? 二日?」

「それぐらいだったような」

「じゃあ中程度か。今回もそれぐらい出ると思うよ」

「元より覚悟の上」


 最後ちょっと武士もののふ寄りの返答をしてしまい恥ずかしかったです。これも同居人の影響でしょうか。

 相変わらず、注射自体は信じられないぐらい痛くなかったです。


 そして帰宅。


「おお大家殿、帰ったかぬわーーーーっ!!!!」


 どこからともなく武士の雄叫びが聞こえました。びっくりしてると、服着たままびしょ濡れになった武士が風呂場から出てきました。何事?


「風呂を掃除しておってな」


 うん。


「風呂は、実は天井も汚れておると聞いたのでな」


 うん。


「薬液をまぶした布でゴシゴシ洗ってな」


 うん。


「最後に泡を流さんとすべく、しゃわーを天井に向けたら全部某に返ってきた」


 目に浮かぶようだ……。


 作り置きしてたカレーをあっため、晩御飯にする。この時点で接種から二時間。特に何の副反応も無い。

 そしてのんびり夜更かしして六時間後。確か二回目の接種の時は、この時点でちょっとだるさがあったんだよね。それまでに熱も出たりして。しかし今回は、怠さは無いわ腕はちょっと筋肉痛ぐらいだわで全然平気だ。

 そんで平熱のまま八時間突破。何ならちょっと下がった。


 やがて、朝。経過にして十七時間後。


「おぬし、本当に“三回目”か……?」


 ループものの展開で使われるセリフのような疑問を武士に呈されるほど、私は元気でした。腕の痛みはまあ強くなってるけど熱も37度5分だし、この文章も左手で書いてるし。流石に全力疾走しろと言われたら断るが、一回目二回目と比べたら屁でも無い副反応だ。

 なんでだろうな? “克服”してるってことかな? はっ、また強くなっちまったよ……。


「単なる加齢で、体がよう反応しとらんだけではないか」


 無礼な武士の鳩尾にボディフック差し込めるぐらいには元気です。でも昨日の朝からなんか喉がイガイガしてるので、しばらくゆっくり休みます。

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