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武士がいる  作者: 長埜 恵
2.武士がいる
289/679

デートでチェーン店使う話など

 デートにサイゼ使うのが云々とか、牛丼屋はやめろとか、そもそもチェーン店が云々とか。

 各々が想像されているシチュエーションに、もんのすげぇ格差があるような気がするのはさておいて。


 うるせぇぇぇぇぇ!!!!


 武士だ! 武士を連れて行け! アイツなんでも喜ぶしなんでも食べるぞ! もしくは私だ、地方出身民! 何故ならサイゼも松屋もロッテリアもねーーーーーからな!!!!(2022年2月現在)


「しかし、これは男が“れでぇ”を“どすこい”する話ではないのか」


 レディーをエスコートな。どすこいなんてしたらもう、店選ぶ以前の問題になるわ。

 つーか、江戸では女の子とデートする時どうしてたん?


「ぬー……まず、婚姻前に未婚の女子と二人ででぇとするなぞ、考えられなかったからな」


 へぇ。


「故に逢瀬、忍んで会うのが主だった。まあ、歌舞伎か花見か、そういう茶屋(意味深)とか」


 ははあ、こっちとは随分違うんだなぁ。

 今は色々選べちゃうよね。選べちゃうからこそ、各々の意見が混ざっちゃって議論に繋がっちゃうのかな。


「人様のことではないかー!」


 いや、ほんとに。でもねー、みんなその人様の中で生きてるわけじゃん。そしたらさ、「これは絶対に間違ってる!」って意見見た時に、自分の場所を脅かされてるような気持ちになる人がいるんだよ。

 んで、声を上げて自分の正しいと思ってる場所を必死で守ろうとすんの。勿論、ただ攻撃したいだけの人もいるけど。


「ぬう。ままならぬな。もっと心を広く持てば良いのに」


 そだね。


「そのような心狭き奴らの胃に収まる可哀想なぱすたなど、あってはならん!」


 ダメだぁ、もうここに狭量な男が生まれちゃったもん。誰も幸せにならねーな、この議論。


「ところで、ぱすたの腹になってきた」


 同じく! 今日はサイゼで豪遊すっか!

 まったく、武士もぱすたを食う時代だぜ! 夜は松屋な!


「吉野家派!」


 よーし、ハシゴして持ち帰りすっか!!!!

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― 新着の感想 ―
[一言] >「そのような心狭き奴らの胃に収まる可哀想なぱすたなど、あってはならん!」 名言!!(笑) その後の『吉野家派』発言……武士は案外こだわりが強そうですね。
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