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武士がいる  作者: 長埜 恵
2.武士がいる
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風邪……?

 また風邪をひきました。

 初詣行った時に「健康第一」ってお願いしたんですけどね。あれかな、信心ポイント足りなかったかな。


 まず一日目。喉がイガイガする。実際眠れないほどイガイガしていたので、大人しくTwitterで遊ぶなどする。


「ばりあでござる! ばりあでござる!」


 武士の言うバリアとは、空気清浄機のことです。このクソ狭い部屋の中でバリアも何も無いと思うけど、一応武士と私の間にそれを置いています。

 で、翌日。

 微熱。武士にぴよぴよ責め立てられたので、渋々病院に行きました。たまたまアレコレの検査ができない所だったの周りに例の感染者が出てないのとで、とりあえず薬もらって帰宅。

 したら悪寒すっごいの。もうガタガタ震えながら毛布にくるまる。食欲はなかったけど、武士が買ってきてくれたお弁当を食べた。

 いや鳥弁て。おかゆとかなかった?


「某大層急いでおって……。もしくは天ぷら丼もあるが」


 もっと食えるか。もう若者の胃じゃねぇんだよ私は。

 でもありがたくいただくことにする。案外体力つくかもしれん。


「あ、茶漬けもあった」


 全部食べた後で思い出すの何なの?


 とにかく薬飲んで寝ました。そんで夕方頃に起きたら、喉の痛みがだいぶ消えてる。でも声が出ねぇ。ガッサガサ。

 そして凄まじい頭痛と大量の鼻水が。熱を測ったら38度4分。生きねば。

 周りを見ると、布団の周りに猫よけか儀式かってぐらい経口補水液のペットボトルが並べられてました。武士の仕業です。これはありがたい。

 けどなんで囲った?


「うなされておったから、これで多少マシになればと思って」


 儀式寄りの理由だった。


 そっからもうあんま記憶ないのですが。高熱と寒気で意識が朦朧とする中、ひたすら経口補水液を消費していった気がします。この便利水が無い時代、人はどうやってこの喉の渇きを潤してたんだろう。点滴?

 そして朝。

 なんか、寛解してました。喉の痛みは綺麗に消えてるし、鼻水止まって熱も無いし。声も出るようになってました。通常三日ほどかかって至る境地に一日で到達、まるで風邪RTAでもしたかのようだ。爽快。


「喉がイガイガする」


 それで私は今から武士の看病です。布団の周りに経口補水液を置く儀式をしてこようと思います。

 あと自己判断にて出勤はしばらくお休みです。有休使うぜ!

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