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武士がいる  作者: 長埜 恵
2.武士がいる
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寒い朝が来た

 寒い。

 そんな一言で「武士がいる」が始まる季節になってきました。

 寒い。


「ぬうっ! ぬうっ!」


 そしてこちらは昨晩あれだけ言ったのに、「まだ毛布が必要なわけ無かろう! 幾日前には腹を出して寝ても平気であったのに!」っつって普通に寝て今布団饅頭になってる武士です。食べられません。


「江戸ではこういうこと無かった!」


 そんなことないだろ……。


「大層寒い! えれきてる炬燵を所望する!」


 炬燵かあー。ま、出してもいいっちゃいいけど。

 でもなぁ。


「なんぞ!」


 今出したら襲い来る寒波に負けちゃう気しない? 「え、お前らこれぐらいで炬燵出しちゃうの? おれまだ全然本気出してないよ???」って冬に煽られる気がしない?


「某、時々大家殿が何を言ってるのかさっぱりわからん」


 そうだな、私も寒さで頭やられてるのかも。

 つーわけで寝直すわ。おやすみ。


「待て! せめて某にふかふかぬっくい毛布を分け与えてからに……」


 おやすみ。


「ぬうううううんっ!!」




 一時間後ぐらいに起きたら、武士が私の毛布を半分剥ぎ取って爆睡していました。軽く蹴飛ばして毛布を全部くれてやり、私はもそもそと起きます。休日の朝なんてこんなもんです。自由オブ自由。

 そして私は、今からホットドッグを作るのです。マスタード絡めて炒めたキャベツも入れます。美味しいんだ、これが。

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― 新着の感想 ―
[良い点] ほんと、いきなり寒くなりましたね。 どこのご家庭も毛布の奪い合いは冬の定番なんだなぁ…と安心(?)しております。 我が家は我慢できなくてストーブ出しました。 大家殿も武士も風邪ひかないよう…
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