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武士がいる  作者: 長埜 恵
2.武士がいる
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ワクチン接種二回目

 ワクチン二回目打ってきました。

 いやー、一回目の副反応がなかなかえげつなかったもんですからね、これ二回目はさぞかしヤバいだろうと思っていたのですが。


 六時間後。


 そこには、ケロリとした顔で鬼滅の刃を見る私の姿が!!


 すげぇや! 腕痛いし一瞬だけ38度出たものの、一回目に比べたら腕ガンガン上がるし屁みてぇなもんじゃん!

 なんだよ、大したことないじゃん二回目! イェーイ!


「大家殿! 某、水の呼吸やってみたいから稽古の相手をしてくれ!」


 流石にそこまで元気ではない。



 で、翌日。



 ――寒い。寒さで目が覚めた。あと全身がバチバチに痛くてドサクサに紛れて喉も痛いです。熱は38度2分。

 頭いてーーー。


「ぐうー」


 時刻は午前4時なので、武士はバリバリ寝ています。まあコイツに関しては起きてたほうが面倒なので、適当に武士を乗り越えて水を飲みに行く。

 水うめー。体いてー。


「眠いでござるぅー……」


 そんで武士の寝言が背後から聞こえてきた。眠いも何も寝てんじゃん、お前。入子構造みたいな夢見るなよ。

 だが私も眠い。長袖のパジャマに着替えて武士の布団を剥ぎ取ったあと、自分にかけて寝た。


 そして次に起きたら、昼の十二時だった。


「あまりにも目を覚まさぬから、死んだかと思った」


 武士に言われて首を傾げる。何故なら、奴の手にはサーティワンのアイスカップが乗っていたからだ。コイツ同居人が死んだかと思いながらアイス堪能できんの? 何なの?


「大家殿の分も買ってある」


 わー、ありがと。パチパチするアイス好きなんだよね。サンキューサンキュー。

 しかし久しぶりにこんな時間まで寝たなぁ。熱も悪寒もすっかり消えとる。


「眠ることは大事ぞ。よく食べ、よく動き、よく眠る。この三本の柱の一つでも疎かになれば、たちまち人は崩れるぞ」


 そういうものか。

 じゃあまだ眠いし、もっかい寝てこようと思う。


「ぬ、某のご飯は!?」


 カップ焼きそばとか勝手に食ってくれ。


「今日はらあめんの気分!」


 知らんがな。味覇舐めてろ。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 寒さで目が覚めた、のところで「!!」ってなりましたが、寝て治まったようで安心しました。 サーティワンは武士からのお見舞いですかね。 祈祷よりアイスのが断然ありがたい。笑
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