表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
武士がいる  作者: 長埜 恵
2.武士がいる
261/680

ロイヤルババア

 ちょっと用があって昨日の検索履歴を確認した際。

 何故か、「ロイヤルババア」と残っていた。



 ?



「某のせいではないぞ!」


 聞かれる前に、察して答えるおりこうさんの武士である。ここで豆知識、彼のおすすめのYouTuberはきんにくんだ。

 まあ、武士は私のスマホのパスワード知らないもんな。そりゃこんな検索なんてできるはずない。

 ……。

 じゃあこのロイヤルババア、何者なのよ。


「大家殿が調べたんだろう。昨夜、まあまあ酔いながら『ロイヤルババア? どういう店だよ』と呟いていた」


 マジか? 覚えてねぇなぁ。


「して、どういう店なのだ」


 知らん……。ちょっと調べてみよっか。

 ロイヤルババア……ロイヤルババア……。


「思うに、煌びやかな老婆の集う湯屋」


 湯屋である必要がどこに。

 ロイヤルババア……。


「もしくは、豪遊する老婆の休日」


 ローマの休日みたいなノリで言うな。え、知らない? 知らないで言ったのか。じゃあちょっとした奇跡じゃん。

 ロイヤルババア……。


「または、着飾りし老婆の夢」


 もう適当になってんじゃん。つーか店っつってるだろ、何よ夢って。それもう怪奇小説のタイトルなんだよ。

 ……そんなことないか……。


 結局、ロイヤルババアが何かを突き止めることはできなかった。タイムスリップができるなら、昨日の私の胸ぐら掴んで真相を問い詰めたい。嘘だ、武士がやってくる前の私に引っ越せって言うと思う。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] ξ˚⊿˚)ξ <まさかのツイッターで呟かれていたロイヤルババアが小説のネタに! シュワルツェネッガーがエリザベス女王相手にマシンガン連射しながら「くたばれロイヤルババア!」と叫び、エリザベ…
[一言] ロイホにたむろってる声のデカいババアのことじゃないかな
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ