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武士がいる  作者: 長埜 恵
2.武士がいる
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ワクチンを打った話

 ワクチンを打ってきました。


 元々初体験のこととなると前日眠れなくなるぐらいテンション上がる性質なのですが、今回も例に漏れずアゲアゲでした。

 そんでまあ、どうなったかというと。


「疼痛、筋肉痛、頭痛、発熱、腹痛、下痢、吐き気、あざ……」


 武士が寝込む私の隣で、今出ている症状を連ねていく。

 そして、言った。


「フルコンボだドン!」


 うるせぇー。


「よもや見事に出たものだ。ちなみに三十八度まで上がる者は百人に一人らしいぞ」


 武士は何故かウキウキとしている。


「大家殿は大当たりだな。祈祷は必要か?」


 それはいらねぇんだよ……。

 つーか昔から色々反応しやすいんだよね。インフルエンザの予防接種も漏れなく腫れるし、虫刺されも治るまで一ヶ月ぐらいかかるし。それでもまさか副反応ビンゴをここまで埋めると思わなかったけど。

 あー食欲が無い!


「難儀よの」


 武士がカップラーメンをすすりながら言う。そんでなんでコイツは観察してんのかね。そっとしといてくれよ。


「だが、大家殿はまだ二回の内の一回なのだろう?」


 そうね。


「つまり……」


 つまり?


「もう一回遊べるドン!!!!」


 私が副反応でぶっ倒れてなかったらパロスペシャルだぞお前。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 武士殿は文明の利器にすっかり馴染みましたね…。 しかし、そこまでの副作用、心配です。 ゆっくり休んでご自愛くださいませ。
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