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武士がいる  作者: 長埜 恵
2.武士がいる
201/721

寒波

 寒い。めちゃくちゃ寒い。

 私の中で、トトロに出てくるカンタの婆ちゃんが「寒波ーっ!!」っつってる。


 なしていきなり寒くなったんだろうなぁ。


「それはもうじき三太殿が来るからである!」


 え、お前まさかサンタクロースが寒波連れてくると思ってんの? いや江戸にも寒波は来てただろ。関係ねぇよ。


「江戸はこんなに寒くなかった」


 嘘つけ。江戸時代だって寒い時は寒かっただろ。

 ちょ、お前もうちょっとそっち寄れよ。コタツ狭いんだから。


「ぬううう。ぬうううううう」


 嫌そうな唸り声とは裏腹にスペースを空けてくれる武士である。おや、どうした。やけに従順だね。


「三太殿が来るからな」


 あー……なるほど。良い子ポイントを稼いでるのね。

 そういや最近靴とかも綺麗に揃ってるもんな。だから良い子ポイントのレベルが小学生のそれなんだよ。


「塵も積もれば山となるのだ」


 楽しみにしてるねぇー。

 ちなみに今年は何がほしいの?


「庭付き一戸建て」


 山過ぎね?


「犬も飼うのだ! 尾っぽまで白い犬!」


 ちゃっかり犬までついちゃったよ。

 ダメダメ、袋に入るサイズのプレゼントじゃないと三太殿困っちゃうよ。もうちょっとささやかなもんにしときなさい。


「ならば今年は家の土台にしとくか……」


 何年計画で家建てるつもりだよ。

 ディアゴスティーニか。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 連載二百話、おめでとうございます! いつも楽しませていただいています。どうぞお体を大事にしながら連載を続けてください。 [気になる点] おもしろいいぬ……? [一言] ディアゴスティーニで…
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