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武士がいる  作者: 長埜 恵
2.武士がいる
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ようやく治ってきた

 やっと。


 やっと、風邪が治りそうである。


 いや、おかしくない? こちとら二週間ずっと風邪をひきっぱなしだったんですよ。お陰様で体力ゲージは赤でピコンピコン鳴ってます。ポケモンセンターどこ?

 そんなわけで、体力を回復せねばならないのだが。


「こういう時、江戸の者は甘酒を飲んでおってな」


 ガサゴソとエコバッグを漁りながら、ドラッグストア帰りの武士は言う。


「体がポカポカして元気になるのだ。子供でも飲める故、重宝されたものである」


 ふぅん。


「本来、体力をつけるには体を動かすのが一番なのだがな。失ったものを取り戻すには、やはり口から栄養を摂るのが良い」


 ふんふん。


「というわけで、これ」


 おいチオビタじゃねぇか! 甘酒じゃねぇのかよ!


「オマケで喉飴もくれた」


 だからさっきからお前飴ちゃんコロコロ舐めてんのね。なぁそのオマケ、私にくれたんじゃなかったのか。別にいいけど。


「咳は疲れるからな。ちおびたを飲んで休むがいい」


 まったくである。咳のしすぎで肋骨折れたりもあるらしいもんね。気を付けねば。

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