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武士がいる  作者: 長埜 恵
2.武士がいる
141/677

トマト

 ケチャップだろ?

 お好みソースだろ?

 焼きそばソースだろ?

 中濃ソースだろ?


 うん、冷蔵庫見渡してもザッとこれだけトマトベースの液体があるんだ。


「うむ」


 ならさ、私は思うんだ。


「うむ」


 トマト食わなくても良くね? と。


「ならぬ!!」


 生がダメなんだよー!!

 いや、食えるっちゃ食えるよ? でも生野菜はあんまり得意じゃねぇんだよー!


「好き嫌いを言っておっては大きくなれんぞ!」


 別にこれ以上でかくなるつもりはねぇよ。

 つかお前に言われたくないね。江戸時代的平均身長。


「某まだまだ伸び盛りである」


 嘘つけ。身長測ってやるっつったら飛び退いて逃げる癖に。


「とにかく、とまとだ」


 だから食べたくねぇっつってんだろ!

 私はトマトは平たく切って並べてその上にとろけるチーズかけて塩胡椒振ってチンしていただきたいんだ!


「むう、それはそれで美味そうだな」


 うん、美味しいよ。

 別に生じゃなくていいじゃん。知ってる? キノコなんかもアレ生食はダメなんだよ。


「そうなのか?」


 そーだよ。

 下手したら死ぬ。


「死ぬのか!? 毒でなくても!?」


 死ぬ。

 まあ普通に焼いて食べた方が旨味成分が増すらしいけど。


「ほほう」


 そんなわけで、文明人である私は今日もせっせとトマトを焼くのである。


「ちゅうはいも頼む!」


 チューハイ? ああ、はいはい。桃でいい?


「良き!!」

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― 新着の感想 ―
[一言] まだ、トマト食べれてなかったんだ…。
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