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武士がいる  作者: 長埜 恵
2.武士がいる
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アオハル

「アオハルとはなんだ……?」


 ……。


 ……また変なこと言い出した……。


「アオハルを食べたい」


 カップラーメンのこと言ってんだろな……。

 多分だけど……。


 ……。


 あのね、アオハルは「青春」という字を書きまして、若くて元気な時代にイキイキと恋愛やらスポーツやら趣味やらに打ち込むことだよ。仲間とか恋人とかと。


「食えぬのか」


 食えぬのだ。


「ならアレはなんと呼ぶのだ」


 カップヌードル……。


「それが食べたい」


 オーケー、じゃあ今日のお昼はそれにしよっか。


「しかしアオハルもやってみたい」


 知らんよ……。

 そこはお前、友達の警官殿とかと筋トレして遊んできなさいよ。


「大家殿に趣味は無いのか?」


 無いなぁ。

 ……あ、ゲーム? ゲーム好きだよ。


「むむ? ならば某もそれをするぞ!」


 でもRPGだから、見てて楽しいかなぁ。言っとくけど魅せプレイとかしないぞ? 私は泥臭くちまちまレベル上げするのがとても好きだからだ。

 ドラクエ9やりたいんだよな。飛ばして11先にやっちゃったから……。けど私、ゲームやると全てを捨ててそれにのめり込むからな……怖いんだよな……。


「あーるぴーじー?」


 この前渡したポケモンと同じ種類のゲームのことだよ。


「ほほう」


 あ、ダメだこれ。もうカップ麺のことしか考えてねぇわコイツ。

 はいはい、そんじゃ買い物に行きますかね。


「ビスコ!」


 お前のアオハルは、一つでも現代のお菓子を食べることで溶かされそうだなぁ。


「グリコ!」


 買ってもいいけど一個に絞れよ。

 ほいほい、行きましょう。

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