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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

夜の妖精さん

作者: シスツ

ある夜、タカシ君は、眠れないでいました。どうしても眠れなかったのです。

そこに、妖精さんが現れてこう言うのです。

「ねぇ、眠れないなら私がいいところに連れて行ってあげるよ。」

タカシ君は、妖精さんについて行こうとしますが、ママとの約束を思い出しました。ママとの約束はこうです。

「夜の九時には眠りにつくこと。そうしないと妖精さんが来て魂を食べられちゃうぞぉ!」

と、言うことを言われていたので

「うん!分かった。夜はちゃんと寝るよ!」

と言う約束をしていました。なのでタカシ君は妖精さんに

「僕は、行けないよ。ママとの約束で眠らないといけないんだ。そして妖精さんは僕の魂を食べちゃうんでしょ?」

すると妖精さんは笑ってこう言いました。

「私は妖精だけど、魂なんか食べたりしないよ。ただ私達妖精は、君たちと遊びたいだけなんだ。」

「少しだけだからね。」

タカシ君は、優しい子だったので妖精さんと遊んであげることにしました。


タカシ君は妖精さんの後をついて行きながら夜の町並みを初めて見ました。

そこはキラキラと輝いて見えました。朝の町並みとはまるで違う世界で

「わぁ、凄くきれいだ。」

と大喜び。そんな様子が嬉しかったのか妖精さんも

「喜んでもらえて私も嬉しい!あとちょっとで、目的地にたどり着くよ!こっちこっち!」

急かす妖精さんの後をついて行くとそこには朝のように明るい森がありました。

ふと、タカシ君は振り返ります。しかし、そこにはさっきまでの夜の町並みはありませんでした。

「ごめんね...。」

声のする方を振り向くとそこには妖精さんではなく、なんと驚くことに僕の妹がいました。だから僕は妹に尋ねました。

「妖精さんはどこにいいっちゃったの?知ってる?」

妹は困ったように、安心したように、泣き出しそうな顔でこう言うのです。

「妖精さんはね、あなたよ。」

そう言って妹はどこかに行ってしまいました。

独りぼっちになった僕は近くに小池を見つけたので覗いてみました。そしたらビックリ!小池に映っていた僕の姿は妖精さんだったのです。

さぁ、困りました。お家に帰らないとママに怒られてしまいます。どうしようか考えていると、森の奥からたくさんの妖精さんと一人の女の人がやってきました。

「あらあら、困っているのね。元の姿に戻りたいのね?私が元の姿に戻る方法を教えてあげる。」

「本当に?ママにばれないうちにお家に帰れるの?」

「ええ、心配しないで、ここに、眠れない子供を連れてさえこれば元の姿に戻れるわ。」

お姉さんは、親切に元に戻る方法を教えてくれました。僕は早速子供を連れてこようと思います。


「うーん。眠れないなぁ。」

ここに眠れないかわいい顔をした女の子がいました。だから僕は女の子の元にいきこう言いました。

「ねぇ、眠れないなら僕がいいところに連れていってあげるよ。」


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