魔界では
昨日出せなくて辛いorz
「う~ん。ここは何処?」
とある少女が一人歩いている
「あたし家でお兄ちゃん待ってた筈なんだけどなぁ。寝ちゃって夢でもみてるのかなっ?」
そう判断したのは周りの風景を見たら分かる
周りはいかにも悪魔といった風貌の者や動く骸骨、浮く布と鎌などゲームでいう魔界そのものだったからだ
「まぁ、夢なら楽しもう!」
少女は魔界を進み出した
ここが異世界であると知らずに...
「あれ?しっかり召還したはずなのに」
少女が召還された場所に一人の男が入ってきた
「どっか行っちゃったかな?...おーい誰か来て」
男がそう言うと一人のフードを被った者が近付いてきた
「お呼びですか?」
「うん。僕が召還した奴が逃げ出したみたい。探してきて」
「了解致しました」
そういうとフードを被った者は溶けるように姿を消した
「さて。早く戻ってきてほしいね~」
この男は世間で言う“魔王”であった
「僕の後を継ぐに足る者が召還出来た筈だからね~」
魔王はそう呟き自らも捜索に出掛けた
捜索中の少女はというと
「おかわり!」
魔界の食堂でご飯を食べていた
「いやぁ、美味しいなぁ!」
凄い勢いでご飯を掻き込む
周りの魔物達が
「おい、あいつあれで何杯目だよ...」
「優勝はあいつだな…」
などと話していた
そう、少女が居たのは魔界名物大喰い大会の選手席だった
「美味しい、美味しい」
他の選手を置き去りに一人トップを独走する
約1kgのご飯を30杯程ノンストップで掻き込んでいるのである
そして...
「優勝は、この人族の娘さんだぁぁぁぁあ!!」
『ウォォォォォォオオオ!!!』
見ていた観客、選手含め全員が叫ぶ
「やるな嬢ちゃん!まさか優勝しちまうとわな!」
「いい喰いっぷりだったぜ!!」
次々に言葉をかけてくれる魔物
「ありがとう!!ご飯は美味しいし、住んでる人も優しいなんて!夢でも幸せだな!」
まだ夢だと思っている少女
「嬢ちゃん。名前はなんて言うんだ?」
不意に一人の魔物が質問した
「私?私はね~」
貯める少女に魔物達が
「私は何だ~?」
「樋笠時雨だよ~」
樋笠 この名字何処かで…と呟く魔物達
『あぁ~~~~!!!』
魔物達全員が叫ぶ
魔界では、樋笠の名字の男は魔物達にも優しいがキレさせると壊滅させられるという噂が広がっている
その男は言うに及ばず樋笠皇覇であった
「あぁ、お兄ちゃん何処にいるのかな~」
そんな事は知らずに夢の中と思っている時雨なのであった
妹登場!
そんな事より何故魔界なのに人族の人がいても驚かれないかということを説明したい
えー魔界と人界は陸路で繋がっていて、たまに忌み子とかなんかそんな理由で魔界に捨てられる子供達がいるから
です
忌み子とか可哀想ですよね
作者はそういうのあんまり好きじゃないです
感想、指摘お待ちしています